さつまいもの栽培/初心者でも簡単、失敗しないコツを伝授!

初心者でも失敗しない育て方、保存方法などのコツをまとめました。

サツマイモは痩せ地でもよく育ち、収穫量も多いため初心者の方にもオススメな野菜です。病害虫の発生も少なく、放任してもよく育ってくれます。

植え付けの時期は?

植え付け時期は、九州など西日本では4月下旬から5月上旬、関東など東日本では5月中旬から下旬、東北では6月上旬以降が目安です。平均気温が18℃以上で、地温15℃以上になったころに行ないます。 

条件がよければ3~5日で活着します。

土作りは?

サツマイモ栽培は砂地の「やせ地」でも育つことが出来ます。土壌の肥料分が多いと【つるボケ】するので、肥料は控え目にするか、もしくは入れないでも問題ありません

【つるボケ】
葉ばかり茂ってイモが肥大しない現象が起きる事をつるボケと言います。土の肥料分が多かったり、土が粘土質の場合も起きたりします。

酸性でも育つため石灰も必要ありません。


サツマイモには空気中の窒素を固定する微生物が共生していて、自ら栄養分を作り出すことが出来る為、痩せた土地でも育ってくれるのです。

植え付け10日ほど前に土をよく耕し、幅50cmほどの畝を作ります。 水はけをよくするため、高さ20〜30cmの高畝にします。

乾燥に強い作物ですが、水はけが悪い場所で、長雨などで冠水してしまうと枯死する場合もあります。

畝立てが終わったら、ビニールマルチをして下さい。

マルチを使うメリット

  1. 地温の確保が出来て.イモの肥大や食味の向上 が期待できる             
  2. 雑草の防除.不定根の抑制にも繋がり、作業が楽になる
  3. 乾燥防止で育成を促進し、収穫量もアップ

さつまいも苗の選び方は?

家庭菜園では、購入苗からの植え付けが一般的です。

サツマイモの苗は、4月下旬頃から種苗店やホームセンターなどで販売されます。

良い苗の基準は、茎が太くて、節間が間延びしておらず、葉色が濃くて厚みのあるもの。また、節数が4〜5あり、長さが15〜20cmくらいのものを選びます。

買ったあとすぐに植え付けられない場合は、浅く水を張ったバケツに浸けて日陰に置いておきます。これで10日くらいはもちます。

苗の植え方はどうやるの?

棒を使うと植え付け作業が簡単です。


棒を挿して穴を掘り、開いた穴に苗を差し込んで土を被せて完了です。

雨が降った翌日、もしくは雨が降る前日に植え付ければ水やりも必要ないので手間もかかりません。それ以外で土が乾いてる時に植える場合は、植えた後に一度だけ水やりをして下さい。それ以降は水をやる必要はありません。

水平植え
地面に対して平行に植える
収穫量は多くなるが、その分重量は小さくなる。

斜め植え
地面に対し斜め45°に植える
活着しやすく、水平植えと垂直植えのいいとこ取りの植え方。
初心者には1番オススメな植え方

垂直植え
地面に対して垂直に植える
収穫数は少なくなるが、その分一つあたりの重量は大きくなる。

お世話は?

サツマイモ栽培では、水やりや追肥などの作業は必要ありません。唯一やる作業といえば【つる返し】です。

つる返し
夏から秋にかけて株が成長し、伸びたツルが土につくと、葉のつけ根の部分から根を出します。放っておくと地表を這うツルにも芋がつき、養分が分散してしまいます。それを防ぐ為につるを上に持ち上げてひっくり返し、つるの節から出た根を切る作業を行います。

不定根を切ってやることで収穫量をアップさせる事が出来るので、とても重要な作業です。

さつまいも栽培で行う作業はこのツル返しのみです。この手軽さがさつまいも栽培の最大のメリットとも言えるでしょう。

収穫はいつすればいい?

  • 10月~11月あたり
  • 葉や茎が枯れ始めた頃
  • 植え付けから110日~150日

この3点を目安に行ってください。

また、さつまいもは寒さに弱いので、霜が降りはじめる前(11月はじめ頃)には収穫を済ませておいてください。
収穫期を過ぎると、芋は大きくなりますが、色や形、食味が悪くなります。

分かりにくければ一度試し掘りをしてみて下さい。芋の大きさが20cm位、直径が7cm位がベストな大きさになります。
もし小さければまた土を被せて2週間ほど様子を見てください。

収穫方法は?

株元でツルを切り、マルチをめくったら、芋を傷つけないように、スコップでまわりから掘り起こして収穫します。

さつまいもは、湿気に弱く、水分がつくと腐りやすくなってしまうので雨が降った場合は、収穫日を変えて下さい。土がしっかり乾いていることが絶対条件です。晴れの日が2〜3日続いた日に収穫しましょう。

掘った芋を乾かすため、晴れた日の午前中に収穫します。

1本1本に切り離して、2〜3日天日干しにして乾かします。さつまいもが乾いたら、ついている土を払い落とし、さらに1週間日陰干しをすると、より日持ちします。

注意:さつまいもは水分を嫌います。掘り起こした後に土で汚れてるからといって水で洗う事は絶対にしないで下さい。
水分を含むととたんに腐りやすくなります。

収穫後は追熟させて甘味を増す

収穫したサツマイモは保存して追熟させます。
サツマイモの主成分は炭水化物ですが、収穫直後はそのほとんどがデンプンであるため、あまり甘くありません。
収穫後1〜2週間保存すると、デンプンが糖に変化して甘くなります。
最低でも1週間、できれば1〜2ヶ月の熟成期間をつくるとよいでしょう。

保存方法

さつまいもは、収穫されてからも呼吸をしています。なので1本1本新聞紙で包み、ダンボールのような通気性のあるに箱で保存しましょう。

また、9℃以下の低温で糖化が進むと腐敗しやすくなり(冷蔵庫保存は厳禁)、15℃以上になると発芽してしまいます。

貯蔵する際は冷暗所(14度以下で直射日光が当たらず、風通しのいい場所)で保存して下さい。

上手に保存出来れば3ヶ月はもちます。

まとめ

貯蔵がきき、収穫から時間がたって追熟することで美味しくなるので、長く楽しめるのも魅力の1つです。連作障害も起きず、むしろ連作した方がどんどんおいしくなっていくのでサツマイモ栽培を毎年の恒例行事にしてみてはいかがでしょうか^^?

コメント

タイトルとURLをコピーしました