『人生100年時代…』
今まで以上に「健康」や「将来の不安」は大きくなっているのではないでしょうか?
そこで、それらの不安を取り除くべく、“持続可能な家庭菜園”の自然農について学んでみてはいかがでしょうか。
自然農とは?
自然農の定義は大きく分けて“4つ”になります。
土を耕さず、草は抜かず、農薬を使わず、肥料も使わないのか…。
「これでちゃんと野菜が育つのか?」と思うかもしれませんが、ちゃんとした根拠があります。
それでは1つずつ詳しく解説していきますね。
不耕起
自然農の畑は“耕しません”。
とはいっても全く耕さないわけではなく必要に応じて耕すといったところです。
始めに畝をたてる時に土を耕しますが、それ以降は土を大きく動かして耕すことはしません。
なぜ耕さないのに野菜が育つのか?
野菜が育つには“カチカチの土”より“ふかふかの土”がいいのは何となくわかりますよね?
そのため、一般的に耕運機をかけたりクワで耕したりするのですが、それは一時的に土を柔らかくしているだけにすぎないのです。
なので、次になにか野菜を植える時には、また耕さなくてはいけません。
毎回…毎回…かなりの労力ですよね。
一方、自然農は毎回耕す必要なんてありません。
自然農は人が耕すのではなく、「雑草」や「生き物」に耕してもらいます。
雑草が根を張ることで土が動き、その根が枯れることにより空洞ができて排水性のよい土になります。
ミミズや虫が通った穴や、モグラが通った穴もそれと同じ効果があります。
まぁ、“モグラ”にはほどほどにしてほしいですけどね…。
なので、自然界のサイクルを利用すれば、人がわざわざ耕さなくても、野菜が育ちやすい“ふかふかの土”に勝手に変化してくれるのです。
不除草
自然農の畑では草を刈りません。
ただ、これも全く手を加えない訳ではなく、必要に応じて刈り取る場合もあります。
例えば、草が生い茂り作物に日光が届かない場合や、まだ作物が小さく草に負けそうな時などは草を刈ったりもします。
草を刈らないメリットは?
草を刈らないメリットの“1つ目”は、「草自体が肥料」になる事です。
肥料になる
枯れた草が時間をかけて土に還ることにより、ゆっくりですが土が豊かになっていくのです。
草の根から窒素を土に送り込んだり、酸性の土を中性に変えたりも出来ます。
雑草とは意味もなく生えているのではなく、“その時、その場所”で必要な役割りを持った草が育ち、土のバランスを自然と整えてくれているのです。
メリットの“2つめ”は、「虫の被害を軽減してくれること」です。
虫の被害を軽減
虫はなにも野菜が好きだから食べているわけではありません。
それしか食べるものがないから仕方なく食べているのです。
周りに雑草が生えていれば、虫は野菜ではなく雑草を食べるので、野菜の被害が軽減されるといった流れです。
無肥料
自然農は肥料を使いません。
なぜなら土の上に枯れた草や虫の死がいなどの亡骸の層が積み上がっていくためそれが土の栄養となっていくのです。
不除草でも説明しましたが、自然に任せておけば時間はかかりますが土は勝手に育ってくれます。
よく考えてみてください。『自然の森が枯れることはありませんよね?』
それと同じ原理です。
無肥料によるメリット
肥料を入れることにより土の状態は必要以上に「栄養過多」になる場合があります。
そのためにバランスをとろうと虫が発生し食害が起きやすくなるのです。
なので、無肥料にすることで必要以上の虫の被害も抑えられるということです。
さらに肥料が多すぎることにより、野菜のえぐみが出やすくなったりもします。肥料を使わず、自然本来の野菜の味を味わってみてはいかがですか?
無農薬
自然農は農薬を使いません。
農薬を使わないと虫に食われたり病気になったりしないか不安になりますよね?
しかし上記で説明したように、「草が生えていることにより虫の被害を抑たり」「肥料を与えない事により必要以上に虫が発生しない」といった状況を作り出すことが出来るのです。
まぁ、多少の虫や病気の被害もありますけど…。それも含めて「自然農」なのです。
無農薬のメリット
これはもちろん、「農薬を使って育てた野菜」と「無農薬で育てた野菜」どっちを食べたいですか?
答えは簡単ですよね。
子供たちに「安心」「安全」な野菜を食べさせたいと思うかたには、自然農はぴったりの農法だと思います。
まとめ
上記の“4原則”を守れば、何もせずとも「美味しくて」「安全」な野菜は育ちます。
皆さんもぜひ、自然農でSDGsな生活をしてみませんか?
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