初心者ファーマーによるナスの栽培記録です。
今回は「自家採取したタネを蒔くところから発芽まで」の記録です。
ビニールハウスなどの本格的な設備で栽培する方法ではなく、初心者による初心者のための栽培方法です。
種まき
ナスの種まき適期は、一般地であれば『2~3月』と言われています。
そして発芽適温ですが、「20~30℃」と比較的高めです。
んっ??
『2~3月』ってそんなに暖かくないやろ??
そうなんです!!
私は千葉県在住ですが、『2~3月』に「20~30℃」になることなんてまずないのです!
初心者の私はいまいちそこが理解出来ていませんでした…。
インターネットで調べたこの『2~3月』の種まき時期は、プロがビニールハウスなどで加温しながら苗を育てる場合の話だったのです。
さて、初心者にはそんな設備はないし、そもそもそこまでのやる気もない…。
そこで、今回は当然ながら“加温なし”の状態で種まきを行います。「2月」の種まきはさすがに寒すぎるので、「3月上旬」になってからと、「3月中旬」あたりの“2回”に分けて発芽の様子を見ていきたいと思います。
実際に種をまく
まずは『1回目』の種蒔きです。
まだまだ寒さの残る「3月1日」に「16穴」のセルトレイに、1穴4粒ずつ蒔きました。
本来なら土の量が少なくてすむ「72穴」のセルトレイの方が地温が上がりやすくてナスの育苗には向いてるようですが、初心者の私は『ポットに植え替える必要がなさそうだから大きい方がいいや~』と思い「16穴」のセルトレイを購入してしまいました…汗。
そして『2回目』の種まきは、「3月16日」に1ポットに10粒くらいずつ蒔きました。
それと、育てる場所を「室内」と「屋外」に分けて、どちらがいいか比較もしてみました。
サンルームの中
まず育てる場所の1つ目は、自宅のサンルームの中です。
サンルームの壁には断熱材が入っていないので、日が出ていない時や夜は寒いですが、外よりかはマシだと思われます。
日当たりのいい屋外
2つ目は、発泡スチロールにビニールを被せて日当たりのいい屋外に置きます。
発泡スチロールの中に種をまいたセルトレイを入れて、まわりにビニールを被せることで、簡易的なビニールハウスの完成です。
この“2通り”を試してみて、発芽にどのくらい差が生まれるか比較してみようと思ったのですが、ある事件が起きてしまいました…。
トラブル発生!!
2回目の種まきをしてから数日後の事でした。
とてつもない雨と強風が吹き荒れた日があり、心配になって様子を見に行ってみると、なんと発泡スチロールの箱ごと風に飛ばされてセルトレイが引っくり返っていたのです…。
オーマイ…。
一応もとに戻してみたのですが、土はドロドロのぐちゃぐちゃになっていたので、これが原因で結果が変わってしまっては比較にならないと思い、今回の屋外での簡易ビニールハウス栽培の実験は残念ながら泣く泣く終了とします…。
発芽
屋外での実験は終わってしまいましたが、サンルームの栽培に関しては問題ないので、気を取り直してそちらの結果を見てみましょう。
まず1番始めに芽が出てきたのが、1回目に種をまいた「3月1日」の方で、「3月26日」に発芽が確認できました。
種まきから“25日後”の事でした。
そして、2回目に種をまいた「3月16日」の方は、「3月31日」に発芽していました。
「3月16日」に蒔いた方は、なんと種まきから“15日後”に芽が出ました。
まだ寒さが残る3月上旬に種を蒔いたとしても、結局発芽するのは3月中旬に蒔いた種と“ほとんど変わらない”という結果になりました。
結果
“室内の加温なし”でナスの種まきをする場合は、「3月中旬」が種まきの適期ではないかという結論が出ました。
屋外の簡易ビニールハウスとの比較が出来なかったのが残念ですが、また来年にでも気が向いたらやってみたいと思います。
それでは、また!
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