夏野菜の育苗に挑戦/育苗しか勝たん

どうも、自然農2年目のまだまだ素人ファーマーの「りそすけ」です。

育苗に“初挑戦”した様子を紹介したいと思います。

育苗をやろうと思ったきっかけ

1年目は育苗なんて「難しそう」だし、「めんどくさい」と思って避けていましたが、今年は重い腰を上げてチャレンジしてみようと思います。

理由は、去年夏野菜(ピーマンとナス)を畑に直播きして育てたのですが、成長が遅く、やっとこさ実が出来始めたのがすでに収穫が終わりの時期でした。

なので、ほとんど収穫が出来ずに終わってしまった苦い経験をしたからです。

ナスなんか1つしか獲れなかったわ…

その頃は、なぜ育苗をする必要があるのかわからなかったけど、今ならハッキリとわかります。

育苗する理由とは?

暖かくなってからでないと種は発芽しないので、畑に直播きする場合は気温が十分に上がってからでないと種まきが出来ません。

しかし、それだと実をつけるまでに時間がかかってしまうので、収穫できる期間が短くなってしまいます。

だから暖かい環境(ビニールハウス等)を使って、先に苗を作っておいて、外気温が上がってから植え付けることにより、その分長く収穫を楽しめる訳です。

知らなかった…。

育苗にはこんなメリットがあったんやな…。

それ以外にも下記のメリットがあります。

雨や風、害虫の被害にあいにくく、温度の変化も受けにくいので苗が育ちやすい。

『これはもう育苗するっきゃないでしょ!』と思い立ち、さっそく育苗用の道具を購入し、いざ育苗にチャレンジ!

育苗の時期

育苗を開始する時期は、育てる野菜の種類によって異なります。

「苗を植え付ける時期」から「苗が育つ日数」を逆算するとよいです。

育苗日数植え付け時期育苗開始
ナス·
ピーマン
約80日5月中旬~6月上旬2月中旬~
トマト約60日5月上旬~5月中旬3月上旬~
キュウリ約30日4月中旬~5月上旬3月中旬~

上記はあくまで目安で、私の場合「ビニールハウス」などの施設はなく、「自作の育苗箱」を使ってみたので温かさが十分に保たれるか不安でした。

なので、だいぶ暖かくなってきた【3月31日】に上記の表に書いた4つの夏野菜のタネを同時に蒔きました。

育苗のやり方

育苗用の土は、とりあえず畑の端っこの土を掘り起こし使用してみることにしました。

3粒ずつ

ついでに市販のプランター用の育苗土が倉庫に眠ってあったので、せっかくだから比較として「畑の土」と、「市販の育苗土」を使ってどのくらい発芽率に差が出るのかも試してみました。

タネを全て蒔き終わったら“自作の育苗箱”の中に保管しておきます。

水まき後

“自作の育苗箱”とは、四隅を囲った木枠に、半透明のフタをしただけの簡易的なものです。

発芽

「苗半作」といって丈夫でしっかりとした苗を作ることが出来れば、その後の管理もラクになり、失敗するリスクも少なくなるようです。

種まきから18日後

ナス·キュウリ·トマトは発芽しましが、ピーマンは少し遅れてるようです。

種まきから1ヶ月後

1ヶ月たつとピーマンもしっかり発芽してくれました。

育苗期間の1番短いキュウリは、やはり成長が早く、もう少ししたら畑に植えたいと思います。

自家採種したナスだけは発芽率がかなり悪かったです(30粒くらい蒔いたのに、発芽したのは2粒だけでした…。)

それ以外の野菜は90%以上は発芽してました。

ちなみに、実験してみた「畑の土」と「市販の育苗用の土」の発芽率の差ですが、ほとんど変わりませんでした。

ただ、当然の結果かもしれませんが「畑の土」より「市販の育苗用の土」を使って育てた苗の方が、葉っぱの色も濃く、元気に育っていました。

「畑の土」を使った方は、雑草もたくさん生えてきてしまうので、「育苗用の土」を使った方が断然いいですね。

ただ自然農を目指してるのに、このやり方はどうなんでしょうか…。

初めて育苗してみた感想

今までは大変そうで、難しそうだったから避けていた育苗でしたが、やってみると意外と簡単で楽しかったです。

管理がめんどうだと思っていたのに、逆に何回も気になって見に行ってしまう自分がいました。笑

育苗して1番良かったこと

直播きだと、発芽しなかった時にもう一度蒔き直さないといけないので、ドンドン栽培が遅れてしまうリスクがありました。

更にせっかく発芽しても、苗が小さいうちは虫に食べられやすく、せっかく芽が出たのに翌日虫に食べられているのをみると、かなりのショックを受けます…。

自然農は虫も味方ととらえますが、この時ばかりは『親のカタキ』のように思えてきます!

育苗した場合は、たくさん苗を作った中で、いいものを定植していけばいいので、「いい時期」に「いい状態」で栽培がスタートすることができます。

これはかなりのストレス低減になりました。

まとめ

育苗してから畑に定植する事は、畑に直播きする方法と比べると手間は増えてしまいますが、その後の工程を考えると「効率がいい」ように感じました。

「リスク」や「ストレス」も減らせて、収穫期間も長く楽しめる育苗は、『なんで今までやらなかったんだー』と後悔させる程の画期的なやり方なんだと今更ながら思い知らされました。

『育苗しか勝たん!』

これで去年の失敗(収穫が遅れた&新芽を虫に食べられた)が克服出来ればバンバンザイです。

そろそろ「素人ファーマー」から「見習いファーマー」位にレベルアップ出来たかな?笑

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