「パーマカルチャー」と「自然農」って、とても共通点が多い事をご存じでしたか?
最近では“サスティナブル”が注目されていますが、今一度「パーマカルチャー」と「自然農」について考えてみるのはいかがでしょうか。
パーマカルチャーとは?
パーマカルテャーとは、パーマネント(永久な)とアグリカルチャ-(農業)あるいはカルチャー(文化)を組み合わせた造語です。
果樹も野菜もハーブも、たくさんの品種を同じエリアに育てて、なんなら雑草も味方にして生物の多様性を図る農法になります。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC
簡単に言うと、“持続可能な農業をしよう”ということですね。自然農の考え方と一緒です。
“雑草を味方にする”ところなど完全に考え方が自然農の考え方と一致します。
そこでもっとパーマカルチャーの事について掘り下げていくと、“3つの論理”と“12の原則”というものがありました。
3つの倫理
①地球への配慮(Care of the earth)
人は地球の存在なしに繁栄できないということを理解し、地球環境に配慮する。
②人々への配慮(Care of the people)
人が生きていくため、必要な資源を供給していく。
③余剰物の共有(Fare share)
他者から奪うことなく、わかち合い与え合う。
12の原則
「3つの倫理」を基準にした上で、創始者の一人であるデイヴィッドは、次のような“12のデザイン原則”を提唱しています。
1. 観察と相互作用
2. エネルギーの獲得と貯蓄
3. 収穫
4. 自律とフィードバックの活用
5. 再生可能な資源やサービスの活用と尊重
6. ごみと無駄を出さない
7. 全体からディテールのデザイン
8. 分離より統合
9. ゆっくり小さな解決を目指す
10. 多様性の活用と尊重
11. 接点の活用と辺境の尊重
12. 変化に対して創造的な活用と対応
全然わからん!!!
難しい事はさておき、“要は人と自然が共に豊かになるような関係を築いていく事”が重要なのであろう。
「森とタタラ場、双方共に生きる道はないのか!!」byアシタカ
って事だと思います。
パーマカルチャーと自然農法の歴史
パーマカルチャーの歴史
パーマカルチャー(Permaculture)という言葉は「1970年代」にオーストラリア南部のタスマニア島で暮らしていたデビッド・ホルムグレンとビル・モリソンが作った造語である。
自然農法の歴史
対して、自然農法の提唱者としては「岡田茂吉氏」と「福岡正信氏」があげられます。
岡田茂吉氏は、「1936年」に自宅庭で野菜の栽培を試み、試行錯誤を繰り返し、自然農法の基本的な考え方を確立しました。戦後、この農法を発表し、「1950年」に「自然農法」と改称しました。
それとは異なる文脈で、福岡正信氏が「1937年」実験的に自然農法を始め、「1947年」から、不耕起、無農薬、無肥料、無除草を基本とする自然農法を実践されました。
著書である「自然農法 わら一本の革命」は世界各国に翻訳され、自然農法を世界に広めました。
この時系列から考えると「日本の自然農法の影響を受けてパーマカルチャーは誕生したのか?」とも考えられますね。
ただ、調べといてなんですか、正直そんなものはどうでもよくて、私が注目したのはパーマカルチャーは、野菜だけではなく「果物」や「ハーブ」なども一緒に育てるということです。
自然農に憧れて本格的に家庭菜園を始めたのですが、「果樹」や「ハーブ」も一緒に植えて、もっともっと『畑を居心地のいい空間にしたい』と考えていたところ、この“パーマカルチャー”というものを知り、とても興味がわいたのです。
“ポタジェガーデン”ももしかしたら同じような感じなのかもしれません。
地球を森で覆い尽くす!?
パーマカルチャーの祖、ビル・モリソンは、パーマカルチャーの目的を「地球を森で覆い尽くす」ことと言いました。
なんだか“風の谷のナウシカ”を思い出します。
ナウシカは映画が有名ですが、実は”マンガ版”があって内容が映画とはかなり違っているのですが、これがまた“とても面白いんです”。
ナウシカの世界では、「腐海」は大地を浄化してくれる役割があり、「むしたち」はその腐海を守っているのです。だから腐海を壊したり、虫たちを殺してはいけないのです。
自然農も全く同じ考えで、「虫」や「雑草」が“巡りめぐって土を育ててくれる”ので、それらを敵とせず、共生して野菜を育てる栽培方法なのです。
パーマカルチャーと自然農について
パーマカルチャーとは農業のやり方だけにとどまらず、もっと“大きな世界観”の話であることがわかりました。
ただ、「パーマカルチャー」の中での農業のやり方、考え方は「自然農」と同じであり、目指すところは一緒な気がします。
私が目指していた「自然農」のやり方と「パーマカルチャー」の農業に対する考え方をプラスして、より“多様性”に富んだ自然農を目指していきたいと思いました。
「地球を森で覆い尽くす」とまでは言いませんが、家の周りの自分の手が届く範囲だけでも“豊かで食べものが採れる森”を作っていきたいと思います。
P.S. ジブリは最高です!
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