
「自然農は水やりをしない」──こんな話を耳にしたことはありませんか?
本当に水やりなしで野菜は育つのか、気になりますよね。
この記事では、自然農で水やりをしないメリット・デメリット、私が実際に体験した水やりなし栽培の結果を詳しく紹介します。
「どこまで水やりを我慢できるのか?」の目安にもなるはずです。
自然農は水やりをしないって本当?
自然農では、基本的に水やりをしない方法が推奨されています。
理由はシンプルで、水やりを控えることで野菜の根が深く伸び、強い株に育つからです。
- 水やりをしない → 根が地中深くまで伸びる → 乾燥に強くなる
- 水やりを毎日する → 根が表面にしか張らない → 毎日水をあげないと枯れる
つまり、水やりをしないことで「ど根性野菜」が育ち、水やりが必要な“甘えん坊野菜”にならずに済むというわけです。
水やりをしないメリット
- 根が地中深くまで伸びる
- 乾燥に強い株になる
- 毎日の水やり作業が不要になる
- 病気や徒長(ひょろひょろに伸びる現象)を防げる
自然の雨だけで育った野菜は、味も濃くなるといわれています。
ただし、ここには大事な注意点があります。
水やりをしないデメリットと例外
いくら自然農といえども、完全に水やりゼロでは枯れてしまうこともあるんです。
特に真夏の炎天下や、長期間雨が降らない時期は要注意。
では実際に、どれくらい雨が降らなくても耐えられるのでしょうか?
【体験談】水やりをしなかった結果(2022年)
2022年の梅雨明けは異常に早く、6月21日を最後に雨が降らず、
14日間連続の猛暑日になりました。
この期間、私は水やりを一切せずに野菜たちがどうなるかを観察しました。
キュウリ → 5日でダウン

- 5〜10日目でほとんど枯れた
- 14日間耐えた株もあったが、雨が降った直後に結局枯れた
➡ キュウリは水が好きなので、5日雨が降らなければ水やり推奨
ピーマン → 8割生き残る

- 10株中2株が枯れた
- 1週間でしおれ始めたが、雨後も回復しない株もあり
➡ 1週間雨が降らなければ水やりした方が安全
ゴーヤ → 枯れないが育ちが悪い

- 株は残ったが、収穫まで育たず
- 「緑のカーテン」には程遠い、スカスカの状態
➡ 収穫期には水やりした方が良さそう
その他の野菜 → 全員生き残る
- ナス、トマト、オクラ、枝豆、落花生、サツマイモは全て生存
- オクラは収穫までできた
➡ 思った以上に強い!

観察して気づいたこと
- 落花生の葉が日中閉じる → 水分蒸発を防ぐため?

- ナスの葉が小さくなる&虫に食べられる → 蒸散を減らすため?

自然の仕組みが働いているようで面白かったです。
自然農の水やりまとめ
野菜 | 水やりの目安 |
---|---|
キュウリ | 5日雨が降らなければ水やり |
ピーマン | 7日雨が降らなければ水やり |
ゴーヤ | 枯れないが実つきが悪い → 収穫期は水やり |
ナス・トマト・オクラ・枝豆・落花生・サツマイモ | 基本放置OK |
水やりを全くしないと枯れる野菜もあるので、完全放置はおすすめしません。
ただ、植え付け時だけ水やりをして、あとは基本雨まかせで育てると、強い株になりやすいです。
結論 | 自然農は“水やり控えめ”が正解
「自然農=水やりゼロ」ではなく、
「極力水やりせず、必要なときだけ与える」が一番バランスが良いと感じました。
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