前回の記事:そら豆の栽培記録#4【寒害編】
2月下旬。
寒害で弱ってしまった1株は残念ながら枯れてしまいましたが、残る株たちは元気を保っています。
今回は、春の成長期に備えて「支柱」を立て、風から守る作業を行います。
なぜそら豆に支柱が必要なのか?
一見、まだ小さな株には不要に思える支柱。
しかしそら豆は茎が柔らかく、草丈が伸びると倒れやすい特徴があります。
特に私の畑は海が近く、強風が頻繁に吹く環境。
支柱を立てないまま春を迎えると、成長した株が一晩の風で全滅…なんてことも。
「まだ小さいから大丈夫」ではなく、早めの準備がポイントです。
支柱の立て方 — 行灯仕立て(あんどんじたて)
今回採用したのは行灯仕立て。
株をぐるっと囲う形で支柱と麻ひもを設置し、360度の風から守るやり方です。

手順
- 支柱を4本立てる
→ 株の外周から5〜10cmほど離して設置。 - 麻ひもを一段目に張る
→ 地面から約20cmの高さ。 - 成長に合わせてひもを追加
→ 草丈が伸びるたびに20cm間隔で追加していく。
私が使っているのは自然素材の麻ひも。
プラスチック紐より麻ひもの方が自然農の景観にも馴染みます。
実際にやってみて
正直、株が小さいので「横一列に支柱」でも良かったかなと思います。
ただ、成長後の強風リスクを考えると、囲い込みタイプは安心感があります。
春以降はひもの高さを調整しながら、倒伏防止と作業のしやすさを両立させていきます。
生き残ったそら豆の現状
寒害を乗り越えた株たちは、今のところ変化なし。
でも、日中の気温が上がり始める3月中旬には、一気に葉色が濃くなり成長が加速するはずです。
【おまけ】子供の“ほっこり支柱アート”
作業中、普段は畝を破壊する2歳の息子が、竹の支柱に「ホトケノザの花」を一本ずつ挿すという可愛い行動をしていました。

まるで支柱が生け花の花瓶になったようで、殺風景だった畑が一瞬で明るく。
大人にはない自由な発想に、心がふっと温まりました。
まとめ
- そら豆は早めの支柱立てで風対策を
- 行灯仕立ては360度からの風を防ぐのに最適
- 麻ひもは自然素材が自然農畑に馴染む
- 強風地帯では「念のため」の支柱が安心
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