クラピアは、グランドカバーとして人気が高まっている比較的新しい植物です。
「成長の早さ」と「低メンテナンス性」が魅力ですが、その 成長スピードは土の種類によって大きく変わる ことをご存じでしょうか?
今回は、異なる3種類の土にクラピアを植えて、その生育差を観察しました。
果たしてどの土がクラピアに一番適しているのでしょうか?
実験に使用した3種類の土
今回使用した土は以下の3種類です。
- 真砂土(住宅の庭に多い、栄養分が少ない土)
- 山土(造成などで使われる粘土質の土)
- 雑草堆肥(有機物を多く含む肥沃な土)
👉 実験の準備編はこちらからご覧いただけます
【実験レポート】クラピアを植える土はどれが最適?3種類の土で比較してみた(パート①)
成長記録
写真で成長の違いを比較しました。
植え付け当日
左から「真砂土」「山土」「雑草堆肥」の順で植え付け。

1週間後
少しずつ活着が進み、葉の色も安定。

2週間後
「雑草堆肥」に植えた株が目に見えて成長(赤枠部分)。

3週間後
株の広がり方に明らかな差が出てきました。

1ヶ月後
ついに生育差がはっきり。どの土が良かったのか結果を見ていきましょう。

結果発表
今回の比較実験の結果は以下の通りでした。
- 雑草堆肥(最も生育が良い)
- 山土(意外と育つが根張りは弱め)
- 真砂土(乾燥に弱く成長は遅い)
真砂土
- 排水性が高いが、保水性と栄養分が不足
- 一番成長が遅かった
- 根の張りは悪くないが乾燥しやすい

👉 改良ポイント:有機物や園芸用培養土を混ぜて保水性をアップ
山土
- 粘土質で保水力はあるが排水性が悪い
- 成長は真砂土より良いが、根は張りにくい
- 踏圧に弱く、固まりやすいのが難点

👉 改良ポイント:川砂を混ぜて排水性を改善
雑草堆肥
- 有機物たっぷりで栄養・保水・排水のバランス良し
- 成長スピードが圧倒的に早い
- 根の張りも最も良好

👉 そのままでも育つが、他の土に混ぜて改良するのもおすすめ
まとめ
クラピアの生育には 土の質が非常に重要 だとわかりました。
- 真砂土:乾燥に弱く、そのままでは成長が遅い
- 山土:育ちはするが、根腐れや固結に注意
- 雑草堆肥:最も育ちやすく、根張りも良好
結論として、 保水性と排水性のバランスがとれた堆肥入りの土がベスト です。
クラピアを植えるときは、苗選びだけでなく「土作り」からこだわることで、美しいグリーンカーペットを維持できます。
▽クラピアの品種選びはこちらから
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