忙しい毎日の中でも、「庭をキレイに保ちたい」「草むしりの手間を減らしたい」
そんな方に人気なのが、“手入れ不要”といわれるグランドカバー植物です。
しかし、本当に手入れがいらない植物なんて存在するのでしょうか?
この記事では、7年間クラピアを育ててきた筆者が、実際に複数のグランドカバーを放置してみた結果を紹介します。
リアルな育成結果をもとに、「本当に手間がかからない植物はどれか?」を徹底検証しました。
手入れ不要のグランドカバーとは?
「手入れ不要」とは、厳密には“ほとんど手間がかからない”という意味で使われることが多いです。
つまり、完全放置ではなく、「最低限の世話で美しい緑を維持できる」植物のこと。
代表的な品種には、以下のようなものがあります。
- クラピア(環境省認定のグランドカバー)
- ダイカンドラ(日陰にも強い)
- クリーピングタイム(香りがよく花も楽しめる)
- アジュガ(花壇や半日陰に最適)
- シロツメクサ(踏まれても強い)
この中でも「クラピア」「ダイカンドラ」は特に人気があります。
では、これらを実際に“放置栽培”してみるとどうなるのでしょうか?
実際に手入れをしなかった結果(放置実験)
筆者の庭では、上記4種類をそれぞれ植えて放置してみました。
植え付け後の水やり以外は、基本ノータッチ。
1〜2年以上観察した結果がこちらです。
| 植物名 | 枯れた/枯れなかった | 状態・特徴 |
|---|---|---|
| クラピア | 枯れない | 一部枯れる部分があるが再生力あり |
| ダイカンドラ | 枯れない | やや雑草に負けるが、半日陰でも生存 |
| クリーピングタイム | 枯れた | 1年目は広がったが、2年目で枯死 |
| アジュガ | 枯れた | 1年目に全滅 |
結果として、「枯れなかったのはクラピアとダイカンドラのみ」。
ただし、どちらも「見た目の美しさを保つ」ためには多少の手入れが必要でした。
クラピアを7年間育ててわかったこと
クラピアは“放っておいても枯れない”ほど強健な植物です。

しかし、放置しすぎると問題も出てきます。
1. 伸びすぎて景観が乱れる
クラピアは生育スピードが非常に早く、ブロックを登ったりコンクリートにまで伸びていきます。

このため、定期的な刈り込みが欠かせません。
👉おすすめは「月1回」
- 春(5月〜6月):梅雨前の整理
- 夏(7月〜9月):伸びた葉の調整
これだけで、通気性が良くなり、密集による蒸れや病気も防げます。
2. 放置すると雑草に負ける場所もある
特に生育初期は、まだクラピアが密に広がっていないため、日当たりや土質によっては雑草が先に勢力を広げることも。

梅雨明けまでは定期的に様子を見て、軽い草むしりをするのが理想です。
3. 定期的な肥料で見た目が変わる
クラピアは少肥でも育ちますが、春に有機肥料を少量まくことで緑の濃さが全然違います。
逆に肥料をまったく与えないと、色が薄くなり広がりも鈍くなります。
ダイカンドラ・タイム・アジュガの放置結果
ダイカンドラ
半日陰でも育つ点は優秀。
ただ、クラピアに比べて乾燥に弱く、水やりをしないと広がりません。

適切な手入れがないと、せっかくの緑の絨毯が荒れた状態になり、再生するのにも時間がかかります。
ダイカンドラ栽培は「3年」ですが、クラピア同様に放ったらかしでも今のところ全てが“枯れてしまうことはありません”。
詳しくは⇒ダイカンドラが失敗する原因は?実体験からわかった意外なポイント
クリーピングタイム&アジュガ

クリーピングタイムは2年目に、アジュガは1年目に気付いたら枯死。
どちらも、枯れた原因はおそらく水切れで、日照りが続くようなら水やりをしないと枯れてしまいます。
環境によって結果は変わると思いますが、「放置向き」ではないと感じました。
【結論】“手入れ不要に最も近い”のはクラピア
放置しても枯れず、踏まれても耐え、再生力もある。
実際に4種類を比較しても、手入れが少なく美しさを保ちやすいのはクラピアでした。

ただし、“完全放置でキレイ”を保つのはどんな植物でも難しいです。
クラピアの場合、月1回の刈り込みと、日照りが続くようなら水やりをしてあげれば十分美しく育ちます。
- 「草むしりを減らしたい」
- 「ナチュラルな緑の庭にしたい」
- 「芝生より手間をかけたくない」
そんな方には、クラピアが最もおすすめです。
クラピアを植えるなら「ミドリス」がおすすめ
クラピアの販売店は多くありますが、中でも「ミドリス」は、マニュアル付き・肥料付きで初心者に優しいと評判です。
レビュー数・販売実績ともにトップクラス。
▶ 詳しくはこちら
👉 クラピアの販売店を徹底比較!オススメの購入先はここ!
植え方や育て方のコツは、こちらの記事でも解説しています。
➡ 【実体験あり】クラピアの植え方完全ガイド|失敗しない時期・土づくり・水やりのコツ
まとめ
| 植物名 | 放置耐性 | 手入れの目安 | 向いている場所 |
|---|---|---|---|
| クラピア | ◎(最強) | 年2回刈り込み+肥料 | 日当たりの良い庭・駐車場周り |
| ダイカンドラ | ○ | 雑草取り時々 | 半日陰の場所 |
| クリーピングタイム | △ | 剪定必要 | 日向・乾燥気味な場所 |
| アジュガ | △ | 密集の間引き | 日陰〜半日陰 |
“手入れ不要”という言葉は誤解を生みがちですが、
クラピアのように「放置しても枯れない」「再生力がある」植物こそ、
忙しい現代人にとって理想のグランドカバーといえるでしょう。


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