家庭菜園や自然農をしていると、毎年の楽しみのひとつが「種取り」です。
今回は、私が自然農1年目で挑戦した ナスの種取り方法 を、写真とともに詳しく紹介します。
種を採るタイミング
ナスの実を食べる収穫とは違い、種を採るためには 十分に熟させる 必要があります。
- 開花から約60日以上たった実が目安
- 色が 茶色に変わり、指で押すとやわらかい 状態になったら収穫
- 「カレンダーで数えるのは大変」という人は、見た目と触感で判断すればOK

写真のような状態になったナスが、種取りに最適です。
ナスの種の取り方
それでは実際に種を採る手順を紹介します。
1. 収穫して追熟
- 茶色くなったナスを収穫
- 常温で数日間置き、さらに追熟させる
2. ナスをよく揉む

- 手でよく揉むと果肉と種が分離しやすくなる
- 足で踏んでつぶしてもOK(簡単でおすすめ)
3. 水に入れて分離
- ナスを半分に割き、水に入れてかき出す
- 沈んだ種=完熟している良い種
- 浮いた種や果肉=未熟なので捨てる
- 水を何度か替えながらキレイに洗う

4. ザルにこす
- 水を切りながらザルでこす
- ナスの種はゼリー質に包まれていないので処理がラク

5. キッチンペーパーで乾燥
- キッチンペーパーに広げて水分を取る
- 種が重ならないようにして3日ほど乾燥

6. 保存
- 乾いた種を 紙袋や瓶 に入れる
- 冷蔵庫や冷暗所で保管
- 良い状態なら 約3年保存可能
トマトやキュウリに比べて処理が簡単なので、ナスの種取りは初心者にもおすすめです。
自然農1年目の失敗談
ここでちょっと失敗談を…。
ナス栽培では、本来は 最初の実(1番果)を小さいうちに収穫して株を育てる のがセオリーです。
ところが私は初心者ゆえに、夏の終わりにようやくできた1番果を収穫せず、種取り用に残してしまいました。

その結果…
- 2つ目の実は結局つかず
- 収穫できたのは 種だけ
半年かけて育てて、収穫はゼロ。
「買った種が自家製の種になっただけやん!」と落ち込みましたが、これもまた経験です。
でも、この判断のおかげで 翌年につながる自家採種 ができました。
これぞサスティナブルな家庭菜園。めげずに挑戦していきます!
まとめ
- ナスの種取りは「完熟して茶色くなった実」を使う
- 揉んで → 水で分離 → 乾燥 → 保存、の流れで簡単
- 保存状態がよければ3年ほど利用可能
- 初心者でも挑戦しやすいが、栽培中の収穫とのバランスに注意
家庭菜園の醍醐味は「育てて、食べて、次につなげる」こと。
みなさんもぜひ ナスの種取り に挑戦して、サスティナブルな菜園ライフを楽しんでみてください!
他の野菜の種取り方法はこちら
コメント