ネキリムシ対策|自然農でできる農薬を使わない方法

家庭菜園で育てている野菜の苗が、ある日突然「ポキッ」と切られていた…。

その犯人は ネキリムシ かもしれません。

特に自然農や無農薬栽培をしている方にとって、ネキリムシはまさに「通り魔」のような存在。
大切に育てた苗を守るために、農薬を使わずできるネキリムシ対策をまとめました。

ネキリムシとは?

「ネキリムシ」とは、カブラヤガ・タマヤナガなどのガの幼虫の総称です。

  • 名前の通り「根を切る虫」と呼ばれていますが、実際は 根そのものではなく、地際の茎や若葉 を食害します。
  • 夜行性で、夜に地表へ出て作物をかじり、昼間は土の中に潜むため発見しにくいのが特徴です。

ネキリムシによる被害

ネキリムシの被害は主に「苗が根元から食い切られる」こと。

  • 茎が途中で折れるように倒れる
  • 葉がしおれ、そのまま枯れてしまう
  • 被害にあった株は基本的に再生しない

せっかく育てた苗が一夜で全滅…ということも少なくありません。家庭菜園初心者にとっては大きなショックです。

ネキリムシ対策(農薬を使わない方法)

1. 補殺(見つけて取り除く)

掘り起こしたネキリムシ
ネキリムシ
  • 被害株の周囲の土を 深さ5cmほど掘る と、潜んでいるネキリムシを見つけやすいです。
  • 見つけたら取り除くしかありません。
  • 即効性はありますが、予防にはならないため「応急処置」と考えましょう。

2. 米ぬかトラップ

畑に置いた米ぬかの塊
米ぬかトラップ
  • ネキリムシは 米ぬかが好物 ですが、食べると下痢を起こして死んでしまうと言われています。
  • 米ぬかを畑に撒くのではなく、塊状に置いておく と誘引効果が期待できます。
  • ただし、必ずしも米ぬかを優先して食べるかは不明で、効果はやや不安定です。

3. 物理的に防ぐ(おすすめ!)

最も効果的で簡単なのが「物理的バリア」です。

苗を囲うトイレットペーパーの芯
物理的バリア
  • トイレットペーパーの芯やペットボトルの筒で苗の周囲を囲う
    • 数センチ土に差し込むと、ネキリムシが近づけません。
  • 卵の殻を砕いて株元に撒く
    • 殻のとがった部分が嫌がられ、寄りつきにくくなると実験で報告されています。

見た目のスマートさは欠けますが、効果は期待できます。

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まとめ

  • ネキリムシは ガの幼虫で、苗の根元をかじる厄介な害虫。
  • 夜行性で昼間は土の中に潜むため、発見が難しい。
  • 農薬を使わずにできる対策は以下の3つ:
    1. 補殺(被害株周辺を掘って駆除)
    2. 米ぬかを置いてトラップにする
    3. 物理的に防ぐ(最もおすすめ)

ネキリムシの被害はショックですが、工夫次第で被害を大幅に減らすことができます。
自然農だからこそ、無理せずできる範囲の対策で楽しい家庭菜園を続けていきましょう!

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