種まきをして自分でにんにくを育ててみませんか?
にんにくは収穫まで8ヶ月もかかりますが、自然栽培ではあまり手間もかからないので気軽に始めることが出来ますよ。そんなニンニクの種まきの仕方や収穫方法など詳しい育て方についてご紹介していきます。
おすすめのニンニクの種類と特徴
【ホワイト六片】
寒地系の品種で、市場に最も多く出回る国産ニンニクです。鱗片(りんぺん)が大きくそろいのよさが特徴です。暖地でも比較的栽培しやすいとされています。
【平戸】
九州から関東地方にお住まいの方におすすめの暖地向けのニンニク。比較的育てやすく、ニンニクらしい香りが強く、辛みも強いので、ニンニクの味や香りを楽しみたい方にはお勧めです。
【エレファントガーリック】
手のひらサイズの大きなニンニク(ジャンボニンニク)。リーキ(西洋ネギ)の仲間です。栽培方法は通常の大きさのニンニクと同じですが、通常のニンニクよりも育てやすいです。
味やにおいはかなりマイルド。リーキの仲間ということで、ニンニクに玉ねぎの甘みを足したような味わい。ニンニク特有のにおいがかなり控えめなので、ニンニクが苦手な人や口臭などが気になる人にもおすすめ。
ニンニクの植え付け時期
ニンニクの種まき時期は夏の暑さが落ち着いた9~10月に植え付けます。
植え付け時期で注意すべき点は、温度です。
定植させる適温は18~23℃ですので、この時期に植え付けましょう。
ニンニクは暑さに弱く冷涼な環境を好みますので、まだ暑さが厳しいうちに植え付けてしまうと、ウイルス系の病気にかかりやすくなるリスクがあります。暖地の場合は10月ごろでも問題ありません。
ただし、植え付けが遅れて寒くなり過ぎると根の張りが不十分になってしまい、春のニンニクの太りが悪くなってしまいます。
ニンニクの育て方
畝作り
自然農では無肥料、無農薬で作りますが、初めて栽培する場合はまだ土が育っていないため、植え付け3週間前に堆肥を入れて耕しておくとよいでしょう。
ニンニクの種球を購入
ニンニクの種球は、植え付け時期(9~10月)になると種苗店やホームセンターで販売されます。にんにくの種球を入手したら、一粒ずつにばらして、薄皮は向かずにそのまま植え付けます。
なお、小さ過ぎる種球の使用は控えましょう。
種球の植え付け
地表から5センチくらいの深さに、15センチ間隔で植え付けます。(深すぎると育ちが悪くなります)
とがった方を上向きに、一片ずつ植えます。
自然栽培では水やりを一切せずに育てます。雨の力だけでも十分育ちますので安心して下さい。
芽かき
1株から2本の芽が出ていて、にんにくの草丈が10〜15cmほどになったら、生育を阻害するので短い方の芽をハサミなどで取り除いて一本にします。
時期の目安はだいたい10月中旬〜11月下旬ごろです。
花芽(ニンニクの芽)摘み
4~5月になると茎の先端から花茎が伸び出してきます。ニンニクの球根を収穫するために育てるのであれば、球根の肥りが悪くなるため早めに摘み取ります。
花芽摘みをすることで、球根の肥大化を促していきます。
ちなみに取り除いた花芽は、にんにくの芽として食べられます。
収穫
にんにくの収穫時期は、5月中旬〜6月下旬ごろです。ポイントは、とうたちから1〜2週間後くらいで、下葉が2〜3枚枯れ始めたころが収穫のタイミングです。
2~3日晴れが続いた日を選んで収穫してください。
収穫方法は株元の茎を手で握り、真上に引き抜いて収穫します。
収穫時期がわかりにくければ、試しに1本収穫してみて下さい。
球の肥りも十分で、根の付け根の部分が平らになっていたら、ニンニク収穫のタイミングです。ニンニクの球のおしりがまだ丸く、平らになっていない時は、少しタイミングが早いです。
反対におしりがへこんでいる時は、少々収穫が遅いです。とり遅れると球割れが発生するので、適期を逃さないようにしましょう。
収穫後、2〜3日ほど畑や軒下に並べて乾かしておきます。
貯蔵
茎が乾燥したら葉と根を切り落とし風通しがよく、雨と直射日光が当たらない場所に吊るしておくと、長期保存ができます。
にんにくはカビが発生しやすいので、乾くまで風通しの良いところで陰干ししてください。
収穫したての生にんにくを食べることが出来るのも家庭菜園の醍醐味です。
ぜひ味の違いを楽しんでみてください!
収穫したニンニクの種球は、その土地に馴染んでいる為、次回育てるときに育てやすくなると言われています。
なので次回からはその土地で育てたニンニクの種球を使って栽培する事をオススメします。
自然派でいこ~や
通常のニンニク栽培は土作りから始まり、追肥や水やりなどの手間がかかります。しかし自然農では無肥料、無農薬で自然の力に任せて栽培する農法なので植え付けから収穫までの手間がほとんどかかりません。
ニンニクは素人の自然栽培でも十分育つため、かなりオススメの野菜です。
労力や資源をかけずに、ゆったりと自然に任せた持続可能な家庭菜園生活を楽しんでみてはいかがですか?
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