自然農法と慣行農法の比較 #3【完結編】 — 玉ねぎ苗に見る決定的な差

比較開始から1か月、見えてきたこと

【自然農法】を始めたばかりの畝と【慣行農法】の畝では、土壌の肥沃度がまったく違うことに気づきました。
極端に言えば、軽自動車とF1カーで勝負するようなもの

本来なら比較できる段階ではないのですが、1か月ほど経った時点で玉ねぎ苗の成長に差が出てきたので、今回はその結果をお伝えします。

台風並の強風が直撃

2021年1月7日、関東に台風級の暴風が吹き荒れました。
砂は舞い上がり、一寸先すら見えないほど。
玄関のドアは「鍵がかかっているのでは?」と思うほど重く、外に出てもまともに歩けない状況。

そんな中、畑に着くと…

ビニールマルチがない! …飛ばされた!?」

まるで自然からのサバイバル試験のようでした。

慣行農法の玉ねぎ苗 — 根の力で踏ん張る

強風の中でも、慣行農法の玉ねぎは半分以上が無事
理由は明確で、根がしっかり張っていたからです。

マルチは飛び、砂も削られていましたが、倒れかけた苗をそっと起こし、砂を優しくかけてあげます。

『よく頑張ってくれました!』

この瞬間、慣行農法の安定感安心感を改めて実感しました。

自然農法の玉ねぎ苗 — 姿すら見えない

自然農法を始めたばかりの畝は、正直に言うとまだ砂漠のような土

うちの畑の土

根を張る力もなく、強風に吹かれた苗は跡形もありませんでした。

写真を見ればわかりますが、こんな状態で元気な野菜を育てるのは至難の業。

やはり、土作りに時間をかけることが自然農法の第一歩だと痛感しました。

自然農法で玉ねぎを育てるための改善ポイント

もし自然農法で玉ねぎを育てたいなら、次の点を意識すると成功率が上がります。

  1. 土作り期間をしっかり確保
    → すぐ植えるのではなく、堆肥や有機物でじっくり土を育てる。
  2. 防風対策の設置
    → ネットや防風柵で苗を守る。
  3. 苗の選び方
    → 茎がしっかり太く、根が白く元気な苗を選ぶ。

自然農法でも使える玉ねぎ栽培サポートアイテム

自然農法を実践する上で、苗を守るための資材は大きな助けになります。

  • 防風ネット— 苗を守りつつ風害を軽減。
  • 有機質堆肥— 土壌改良の基本。

まとめ — 比較実験から見えた未来

  • 慣行農法は即効性と安定性が高い
  • 自然農法は土作りに時間がかかるが、将来性がある
  • 玉ねぎを自然農法で成功させるには、土・風・苗選びの3点が鍵。

これからも時間をかけて土を育て、「慣行農法に負けない野菜」を育てたいと思います。

前回の記事:自然農法と慣行農法の比較から1ヶ月後の成長記録
シリーズ1はこちら:自然農法と慣行農法を実際に比較

コメント

タイトルとURLをコピーしました