食べ物の「安全性」や「価格高騰」がクローズアップされている中で、自分自身で野菜を栽培したいという方が増えています。
そこで、畑を借りて家庭菜園を始めてみたい方向けに、畑の借り方などを詳しく紹介していきます。
貸し農園の種類
畑には地方自治体などが運営する「市民農園」と、企業が運営する「レンタル農園」があります。それぞれ違った魅力がありますが、今回は地方自治体が運営している「市民農園」について詳しく解説していきます。
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市民農園とは?
市民農園とは、「地方自治体」「農業協同組合」「個人」などが提供している農園のことです。非農業者が、小規模な畑で非営利的に野菜などを栽培する事を目的に提供されている農園です。
市民農園とひと言で言っても、「駐車場」「トイレ」「貯水タンク」などの“付帯施設”が充実した農園や、なにもついていないただ畑だけを貸し出している農園など、貸し出す側によってサービスは様々です。
※選び方のポイントとしては、やはり「トイレ」や「駐車場」がある方が絶対にいいです。
家の近所ならまだしも、歩いて行けない距離に畑を借りている場合などは、駐車場やトイレがないと“かなり不便”です…。
市民農園を借りるには?
それでは、実際に市民農園を借りる方法を詳しく解説していきましょう。
下記の4つの項目を順を追って解説していきます。
ちなみに、畑を借りるといっても実は農業従事者(農家)ではない一般の方々は、農地を借りることができないと「農地法」によって定められています。
しかし、農業者(農地所有者等)が農業経営の手段として市民農園を開設し、利用者(一般の方)が農作業を行う場合は、 利用者に農地を貸す訳ではないため、農地法等の規制に引っ掛かからず、一般の方でも畑を借りることが出来るのです。
申し込み時期
空きがあれば、いつでも申し込みができる農園と、募集時期が決まっている農園があります。
市民農園は、主に「3~4月」に開始する事が多いため、 利用者の募集は、その利用開始より少し前の「1~3月」に行われることが多いようです。
申込方法
申込方法は、市町村の“市民農園関係部署”に問い合わせをします。お住まいの市町村のホームページからの検索してみてください。
農林水産省のホームページでも、全国の市民農園リストを見ることができます。
利用料金など
利用料については、農園施設の設置状況により異なりますが、年間で“1万円未満”で借りられる農園が「約8割」と、かなりリーズナブルなのが特徴です。
私が住んでいる地域の近くには、下記のような条件の市民農園がありました。
- 区画:1区画あたり30㎡
- 利用料金:1区画あたり年5,000円
- 設備:トイレ,駐車場,貯水タンク
かなりいい条件だと思います。ただ、区画が大きすぎると管理が大変にもなるので、その辺りも気をつけて探してみて下さい。
利用条件
利用条件も場所によって当然異なります。
例えば農薬の使用についてですが、市民農園では農薬が使用可能な場所も多いですが、禁止されている場所もあります。使用可能だったとしても、人畜に危険を及ぼさないように適切に利用する必要があります。
他には、「その地域に住んでいること」が畑を借りられる条件になっているなんてこともあるので、よく確認してみてください。
注意点
次に、畑を借りるにあたって、いくつかの注意しなければならない点があります。
まず「1つ目」は、雑草を繁茂させないよう注意する事です。
雑草がボウボウに伸びきって周りの人に迷惑がかからなようにしましょう。放置された農園は、害虫の住処になりやすく、蒸れる環境は病気も多発してしまいます。
せっかく貸したのに手入れを怠って放置されていたら、貸してる側からしてもいい印象は持ちませんからね。特に「個人」とのやり取りの場合は注意した方がいいです。
「2つ目」は、契約条件をしっかり確認しておく事です。
「個人」と契約したケースで、土地を売却したら明け渡すという約束で借ていたら、売却契約が成立したので、3週間で明け渡して欲しいと言われ、せっかく育てた野菜を収穫まで出来ずに泣く泣く手放すといった事例もあります。
自治体などを通さない「個人」との直接契約の場合は特に注意が必要です。
民間の貸し農園
民間の企業が貸し出す農園は、上記で紹介した畑よりも施設や農具が充実していたり、アドバイザーがいたりと、初心者には大変心強い点があります。
契約内容もしっかりしているので安心して利用する事が出来ます。
市民農園と比べると値段は高くなってしまいますが、得られるメリットもその分大きいかと思います。
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まとめ
市民農園は、「誰が貸し出しているか?」「付帯施設が充実しているか?」「契約内容はどうなっているか?」などをしっかり確認した上で契約する事が後悔しないためには重要となります。
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