
「サツマイモを育ててみたいけど、どの品種を選べばいいか迷う…」
そんなあなたのために、今回は「紅はるか」・「シルクスイート」・「パープルスイートロード」の3種類を実際に育てて、成長の違いや味の違いを比較してみました。
家庭菜園4年目の私が、ビニールマルチと草マルチの栽培方法の違いや、肥料を入れなかった年と入れた年の違い、そして焼き芋・干し芋の食べ比べも紹介します。
サツマイモの品種と特徴
サツマイモは40~60種類以上の品種がありますが、大きく分けると3タイプ。
- しっとり系 … シルクスイート、紅まさり
- ほくほく系 … 紅あずま、鳴門金時、パープルスイートロード
- ねっとり系 … 紅はるか、安納芋
今回は、代表的な3タイプからそれぞれ1種類ずつ選びました。
- 紅はるか(ねっとり系) … 甘さが強く、蜜がたっぷり。焼き芋・干し芋向き
- シルクスイート(しっとり系) … なめらかな舌触り、スイーツにも◎
- パープルスイートロード(ほくほく系) … 紫色が鮮やか、料理の彩りにもおすすめ
栽培方法と比較実験
植え付けは5月。定番の斜め植えを採用しました。
さらに、育てやすさを比較するために「ビニールマルチあり」と「草マルチ」の2パターンで挑戦。
- ビニールマルチ … 地温が上がりやすく、雑草がほぼ生えない
- 草マルチ … 手間はかかるけど自然派。草取りは少し必要
結果はというと…
- ビニールマルチあり → 葉もよく茂り、イモのサイズが揃いやすい

- 草マルチ → 生育が遅く、収穫時のイモが小さめになることが多かった

施肥の有無でこんなに違う!
実はサツマイモは、肥料が多いとツルばかり育つ「ツルボケ」になりやすいので、私は3年目まで完全無肥料で育てていました。
ところが4年目はイモが細く、収穫かごがスカスカ…。
そこで次の年は、植え付け前に米ぬかを少量だけすき込むことに挑戦。
すると――
- イモの太りが明らかによくなった
- 収穫量も前年よりアップ
- 形もそろいやすく、掘りやすかった
やりすぎると逆効果になりそうなので、ほんの一握りだけを畝全体にまく程度にしています。
自然栽培にこだわりつつ、必要な分だけ養分を足すと結果が出やすいと感じました。
その時の詳しい記事⇒サツマイモが小さい原因と対策|失敗→改善→大成功までの栽培記録
収穫と生育結果
秋になり、いよいよ収穫!
品種による大きな差はなかったものの、紅はるかが一番よく育った印象でした。
- 紅はるか … 大きめが多いが、小さいものもチラホラ
- シルクスイート … 丸い形が多く、サイズはやや小さめ
- パープルスイートロード … 形が揃いやすく、見た目はきれい

全体的に、ビニールマルチあり+米ぬか少量の畝が一番良い結果でした。
実食!焼き芋&干し芋の食べ比べ
焼き芋編
紅はるか
とにかく甘い!ねっとりしていて「これぞ焼き芋!」という満足感。

シルクスイート
かなりねっとり。まるでスイーツ!

パープルスイートロード
甘さ控えめでさっぱり。ホクホク感が好きな人におすすめ。

干し芋編
- 紅はるか … 干し芋にすると甘さがさらに凝縮!一番おすすめ
- シルクスイート … 甘味が強くねっとり食感。ハイチュウみたい(笑)
- パープルスイートロード … 水分が少なくカッチカチに…ビーフジャーキー状態

まとめ / おすすめは紅はるか!
- 初心者でも育てやすい
- 大きく育ちやすい
- 焼き芋・干し芋どちらも抜群においしい
という理由で、私の一番の推しは紅はるかです。
ただ、見た目のかわいさならパープルスイートロード、スイーツ感覚ならシルクスイートもおすすめ。
来年も米ぬかを少しだけ入れて、ビニールマルチありで育てようと思っています。
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