素人ファーマーの素人ファーマーによる素人ファーマーの為の栽培記録です。
今回は、「ニンジン」の種取りの様子を紹介します。
ニンジンの種取り
まずは大まかな流れから説明します。
トウ立ち~花
夏にタネを蒔いて育てたニンジンを収穫せずにそのままほったらかしておいて、冬を越します。
【5月~6月頃】
暖かくなってくるとトウ立ちを始め、花が咲きます。
しかも1本のニンジンからたくさん花が咲きます。
1つの花からタネが数十個も獲れるので、家庭菜園では種取り用のニンジンは2~3本残しておけば十分すぎる程タネを獲ることが出来ます。
花からタネヘ
【6月下旬~7月上旬】
花が咲いたら、今度は受粉してタネが出来ます。
トゲトゲしているものが“ニンジンの種”です。
「ただしまだ収穫しないでください。」茶色く熟してからでないと、種はまだ未完成です。
ニンジンは虫媒花と呼ばれる花を持つので、採種ではミツバチに働いてもらいます。
https://www.tohokuseed.co.jp/farm/ninjin-tane.html
ふむふむ…
ハチが受粉さしてくれるんか!
普段ハチなんて見た事ないのに、種が出来てるって事はしっかりハチさんが働いてくれてるって事ですかねぇ?
自然界のネットワークにはホントに驚かされますな!
タネ取り
【7月20日】
タネが茶色く熟したらいよいよ収穫時です。
タネの取り方はとっても簡単で、手でモミモミすると簡単に獲ることができます。
獲ったタネはビンなどに入れて冷蔵庫に保存しておきます。
ニンジンの種は「短命種子」なので“1~2年”で使いきった方がいいみたいです!
タネを獲る際の注意点
ニンジンのタネを獲る際に、気を付けるポイントが2つあるので紹介していきます。
- なるべく真ん中の大きい花柄を選ぶ
- 茎が枯れていないか注意する
なるべく真ん中の大きい花柄を選ぶ
上記でも紹介した通り、ニンジンの花は1本のニンジンからたくさんの花が咲きます。
その中でも、植えてあるニンジンの真上にのびている花柄を選ぶと良いです。
他の花柄でも問題ないようですが、これが1番発芽率がいいようです。
茎が枯れていないか注意する
タネを獲るタイミングは、タネが茶色くなってからと言いましたが、「熟して茶色くなったのか」もしくは「枯れて茶色くなったのか」どちらかわかりません。
もし、枯れてしまって茶色くなっている場合は、タネとしては未熟なので使えません…
そこで、茎の状態を見て確かめる事が出来ます。
茎が「緑色で生きている」なら、“タネは熟して茶色くなっている”ので問題ありません。
逆に、「茎が茶色く枯れていたら」タネが熟す前に枯れている可能性もあります。
もしタネが熟す前に茎が枯れていたら、タネは熟して茶色くなったのではなく、ただ単に枯れて茶色くなっているだけかもしれないので、タネとしては使えるかわかりません。
なので茎が茶色く枯れているものは、なるべく避けた方が無難です。
タネ取り用の場所
大根やニンジンなどの根菜類は、種取りの期間中場所を占領して作付けに影響を及ぼすことがあるけれど、手際よく行えば移植が可能です。
種採り用に場所を移動する事で、作付け場所の制限が緩和されます。
その手があったか…
マジで邪魔だったなぁ…
種取りをしようとすると、どうしても長い間場所を占領されてしまうので、上記の方法がいいかもしれません。
もしくは初めからタネ取り用として、邪魔にならない場所で栽培するのが良いでしょう。
まとめ
以上が、素人ファーマーによるニンジンのタネ取りの様子でした。
失敗した点は、場所を移動しなかったのでかなり邪魔だった事くらいで、それ以外は虫の被害もなく、とっても簡単でした。
ニンジンは発芽も育てるのも難しいので、タネがたくさん獲れるのはかなりありがたいです。
しかもニンジンの種はもともと周りに毛が生えていて、そのトゲトゲが水分を保持してくれようなので、売っている種より発芽させるのが簡単だそうです!(種同士がくっついたり手袋にくっついたりして蒔きにくいといったデメリットもありますが…)
ニンジンのタネ取りはとっても簡単だし、買った種と比べてメリットがたくさんあることに気付きました。
水分を保持しやすいので「発芽率が高く」土地になじんでいるので「育ちやすく」それでいて「タダでたくさん獲れる」ので、もう自家採種しない手はないっしょ!
なので皆さんも自給自足ライフをぜひ~!
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