野菜の苗が切られていたら、それは「ネキリムシ」の仕業かもしれません…
家庭菜園をするにあたり、大きな弊害となるのがこの「暴君ネキリムシ」ではないでしょうか?
次から次へと作物を地際で切り裂くまさに「通り魔」のような存在…
大事に育てた野菜が一夜にして刈り取られるあの悲しみを味わわないためにも、“ネキリムシ対策”をまとめてみました。
ネキリムシとは?
「ネキリムシ」とは、カブラヤガ・タマヤナガを代表とするガの幼虫の総称です。苗の根元を食べて被害を及ぼすことから、「根切虫(ネキリムシ)」という名前がつきました。
しかし、正確には根ではなく地下茎や、根元に近い茎部分や葉を食害します。
夜間に地表へ出て作物を食害し、昼間は土の中に潜伏しているのでなかなか退治しにくいのです。
被害は?
地際部の茎がかじられる、または食い切られるため被害植物は枯れてしまいます。
我が子のように育てた苗が切られるあの悲しみは精神的ダメージが計り知れないです…
対策
ネキリムシ対策にはいくつかの方法があります。
- 補殺する
- 米ぬかを使う
- 物理的に近づかせない
それでは1つずつ詳しく説明していきます。
補殺する
基本的には被害を受けた株の周りの土中に隠れています。夜行性のため、昼間は土の中に潜んでいるので5cm程の深さを掘り返せば割と簡単に見つけることが出来ます。
補殺は効果がないわけではないのですが、土中に潜むネキリムシを全て取り除くことは不可能に近いです。
しかも、どうしても被害にあってからの行動になってしまうので、予防という面では少し弱いです。なので応急処置くらいに捉えておいた方が良いでしょう。
米ぬかを使う
一般的に米ぬかを蒔くと逆に虫がよってくるとされていますが、蒔くのではなく、塊を置いておくのです。ネキリムシは米ぬかが好物なのに米ぬかをを食べると下痢を起こして死んでしまうという、とても残念な生き物なのです…
なので畑に米ぬかを置いておくと、それを食べたネキリムシが死ぬということです。
しかしこの米ぬかをネキリムシはどれくらい好んで食べているのか?野菜の新芽ではなくあえて米ぬかを食べに行くのか?その辺りが不確かです…
ネキリムシが米ぬかを食べると死ぬのは実証済みですが、周りに死んだネキリムシは確認されていないのでどれくらい効果があるかは正直不明です…
物理的に近づかせない
この方法が個人的には1番効果があるように思います。
まず一つ目はトイレットペーパーの芯やペットボトルを使い苗を囲う方法があります。
この時トイレットペーパーの芯やペットボトルを土に数センチ差し込んでください。
これでネキリムシも近付くことが出来ません。
デメリットとしては、畑の至るところにトイレットペーパーの芯が立っている光景は、あまり美しいものではありません…
それと、株元に砕いた卵の殻をまいておく方法もあります。これは卵の殻に触れると体がチクチクするという理由でネキリムシが寄り付かないという実験結果があるので、この効果も期待できるでしょう。
以上が農薬を使いたくない方向けのネキリムシ対策になります。
少しでもお役に立てれば幸いです。ネキリムシに負けず、楽しい野菜作り生活を送りましょ~!!
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