クラピアはグランドカバーとしてとても優秀な植物ですが、あくまでもそれは“適切な管理をしていれば”の話です。
そこで今回は、クラピアのデメリットでもある「木質化」について解説します。
クラピアの木質化
まずは、「百聞は一見にしかず」ということで、“木質化”がどういったものかご覧下さい。
写真を見てわかる通り、木質化とはクラピアのランナーの部分が木のように“太く硬く”なってしまう現象のことです。
木質化の原因
木質化の原因は主に“2つ”あります。
まず1つ目は、クラピアのランナーが地面から浮いている状態が続く場合に発生すると言われています。 地面から浮いているということは“根をしっかり張ることが出来ない”ということです。
根を張らないと、ランナーは地面から「栄養」や「水分」を吸収することが出来なくなります。
すると、根がある根元の部分からランナーの先まで栄養を運ばなくてはならなくなってしまうため、その分ランナーが“太く硬く”なってしまうのです。
そして、もう1つの原因が、“刈り込み作業を行わない事”です。クラピアの刈り込みを行わないと、茎の“分岐”が進まず、1本の茎が長くなり、その結果、ランナーが木質化することがあります。
予防するには?
なので、地面がデコボコにならないようにしっかりと平らに整地して、「クラピアを浮きにくくする事」と、「定期的に刈り込みを行う事」が“木質化”を予防するのに最適な方法と言えるます。
木質化によるデメリット
では、なぜ木質化が良くないかというと、まずはなんといっても“見た目が悪いこと“です。木質化した部分は茶色くなってしまい、キレイな緑の絨毯にはならず、「気持ちが悪い」です。
さらに、木質化したクラピアは“硬く”なります。クラピアは葉っぱがとても柔らかいのが特徴で、その上を裸足で歩くとしっとりしていてとても気持ちがいいです。そんなクラピアのメリットが、木質化して硬くなってしまったランナーのせいで台無しになってしまうというわけです。
解決方法
いくら気をつけて予防をしていても、時には木質化になってしまう場合もあります。
そんな時は、木質化してしまった部分をハサミなどで切り取って下さい。一度木質化してしまうと元に戻ることはないので、切り取るしかありません。
そのままにしておくと、木質化した部分に新しくクラピアのランナーが伸びにくくもなってしまうので、残しておいてもいいことはありません。
それでは、実際にやってみましょう。
写真の中心にある、“1番太い木質化したランナー”を点線の所をハサミでカットしてみました。
一本切り取っただけですが、だいぶ印象が変わりましたね。
完全に木の枝ですね…。
とにかくなってしまったら取り除くしかありません。なので、なってから対処するよりも、ならないように気をつける事が1番重要です。
大事なことは、木質化させないように“適切に管理する”ということです。
なぜ我が家のクラピアはこんなにも木質化しているのか?
実は、今回の記事で紹介したクラピアの写真は、本来の庭に植えてあるクラピアではなく、砂利の上にはみ出してしまったクラピアの写真だったのです。
砂利の上なので、当然デコボコしてクラピアは浮いているし、根を深くまで張ることが出来ないので栄養や水分を吸収することも難しくなるし、刈り込みだって1度もしたことがありません。
なので、木質化する条件が“全て揃っていた”というわけです。
木質化して当たり前の環境だったというわけですね…。
まとめ
刈り込みを行わないと木質化しやすくなるため、しっかりと定期的に刈り込みを行う事が“1番の予防策”となります。
私の庭も手入れといったら「刈り込み」くらいしか行っていませんが、しっかり刈り込みをしている庭の方では、全く木質化はしていません。(植えてる品種はK5です)
とにかく刈り込みを十分に行い、“分枝”を促しましょう。木質化の“予防”としての刈り込みはとても重要なことはもちろん、密に育って刈り揃えられたクラピアの庭はとてもキレイで気持ちがいいですよ。
それでは、よいクラピア生活を!!
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