
クラピアが休眠に入る「秋~冬」は、一見お手入れ不要のように見えます。
ですが、実はこの時期こそ“来年の生育を左右する大事なメンテナンス時期”なんです。
この記事では、クラピア栽培7年目の我が家で実際に行っている秋~冬のメンテナンスを紹介します。
秋~冬のクラピアに必要なお手入れとは?
秋から冬にかけてはクラピアが枯れて休眠期に入るため、「刈り込み」や「水やり」は基本的に必要ありません。
ですが、長年育てていると土が踏み固められたり、水はけが悪くなったりして、翌年の生育に影響することがあります。
私の庭でも、今年は明らかに成長が悪く、部分的に黄化して広がりが止まっていました。
原因を探ってみると、「水はけの悪化」と「地面の締まり」が大きな要因でした。
そこで、今回行ったメンテナンスはこの2つです。
水はけの改善|ドリルを使った“簡易エアレーション”
クラピアは「乾燥には強い」ですが、「過湿には弱い」植物です。
水はけが悪いと、根が酸欠を起こして生育が悪くなってしまいます。
土が硬くなる原因
7年も経つと、どうしても踏み固めや有機質の減少によって土が硬くなります。
理想は有機質を混ぜて団粒構造に戻すことですが、それには一度クラピアを剥がす必要があります。
そこで今回は、表面を壊さずにできる「簡易的な水はけ改善」を行いました。
電動ドリルで深くまで通気穴を
以前はローンスパイク(刃の長さ約5cm)でエアレーションをしましたが、効果があまり感じられませんでした。
そこで今回は、電動ドリル(ドリル刃10cm)を使ってより深く穴を開けてみました。

正直、こんな使い方をする人はいないと思いますが(笑)
電動なので力を入れずにスイスイ穴が空いていきます。

穴を開けた後は、全体に砂を撒いて平らにしました。
これで通気性と排水性が少し改善されるはずです。
しかも砂を撒くことで、雑草の発芽抑制効果も期待できます。
雑草対策|砂で日光を遮って発芽を防ぐ
秋になるとクラピアは紅葉し、地上部が枯れていきます。
一方で雑草は、種類によっては冬でもしぶとく生えてくるんですよね…。
今回の作業では、水はけ改善に使った砂を「雑草対策」にも活用してみました。

雑草が生える仕組み
雑草の多くは「好光性種子」と呼ばれるタイプで、日光が当たることで発芽します。
逆にいえば、光を遮れば雑草は生えにくくなるということ。
砂を使えば、ちょっとした“自然の防草シート”のような効果が得られます。
砂を敷く厚さは3cmが理想
調べてみると、日光を遮断するには砂の厚みが最低3cm必要とされています。
今回はそこまで厚く撒けませんでしたが、少しでも効果があることを期待して砂を均一に敷きました。
その前に、生えている雑草はすべて手で除去しておきます。


雑草の種は地表に無数に落ちているので、まずはリセットするのがポイントです。
一週間後の様子
砂を撒いてから1週間後、確認してみると――
残念ながら完全な防草効果は得られませんでした。

ただ、砂のおかげで雑草が見つけやすく、抜きやすくなったのは大きなメリット。
冬場は雑草の生育スピードも遅いので、目立つものだけ抜けば十分管理可能です。
今回のまとめ|冬のメンテナンスが“来春の差”になる
- クラピアは秋~冬に休眠期に入るが、この時期のメンテナンスが翌年の生育を左右する
 - 水はけの悪化は「土の締まり」が原因 → ドリルでエアレーションすると効果的
 - 砂を撒くことで軽い防草効果と排水改善が期待できる
 - 雑草を抜いておけば、春の立ち上がりがぐっと楽になる
 
「来春は元気に復活してくれよ、クラピアちゃん!」
そう願いながら、今年の冬も静かに見守っていきます。
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