畑の土が水をはじく!?|原因と正しい対処法を徹底解説

畑や家庭菜園で水やりをしていると、
「水が土に染み込まずに流れていってしまう…」
こんな経験をしたことはありませんか?

私自身も家庭菜園を始めたころ、ジョウロで水をかけても“油の膜”のようにはじかれてしまう「摩訶不思議な土」に悩まされたことがあります。

今回は、この「水をはじく土」の原因と、家庭菜園でできるシンプルな対処法、さらに役立つ資材についてもご紹介します。

土が水をはじく原因

畑の土が水をはじいてしまうのには、いくつかの理由があります。

  • 乾燥しすぎている
  • 粘土分が少ない
  • 団粒構造(フカフカした土の粒の集合)ができていない

特に「乾燥しすぎ」は大きな原因。
さらに専門的には「土の表面に有機物の膜ができ、その疎水性(水を嫌う性質)で水を弾いてしまう」とも説明されています。

難しい理屈はさておき、ポイントは “乾燥させすぎると土は水を受け入れにくくなる” ということです。

実際に水をはじく畑の土
実際に水をはじく畑の土

対処法|水をはじく土にはどう向き合う?

原因はややこしいですが、対処法はとてもシンプルです。

1. 土を乾燥させすぎない

一番の予防策は「乾燥を防ぐ」こと。
草やワラでマルチングをすれば、土が直射日光でカラカラになるのを防げます。

👉 市販のマルチ資材を使うとより効果的

2. ゆっくり少しずつ水を与える

もしすでに「水をはじく土」になってしまった場合は、チョロチョロと少量の水を時間をかけて与える のが効果的。

はじめは水が表面を流れてしまっても、根気よく少しずつ与え続ければ、やがて土の中に染み込んでいきます。

👉 ポイント

  • 土の周りを少し盛り上げて“土手”を作ると水が逃げにくい
  • 定期的に水やりして「カラカラ状態」に戻さないことが大切

3. 堆肥や有機資材で土を改良する

「水をはじく土」は保水力が弱いため、団粒構造をつくる有機資材を混ぜるのが長期的にはおすすめです。

こうした資材を入れることで、フカフカで水を吸いやすい土へと変えていけます。

実体験|「水をはじく土」で失敗した話

私の畑でニンジンを育てたときのこと。
タネは雨で発芽したのですが、その後すぐに全て枯れてしまいました。

後から気づいたのは、植えた場所が「水をはじく土」だったということ。
表面しか湿らず、根まで水が届かなかったために、乾燥に弱いニンジンは育ちませんでした。

この経験から学んだのは、「水をはじく土」はそのままでは野菜作りに不向き ということ。
時間をかけて土を改良しながら、少しずつ「水を受け入れる土」へ育てていく必要があると実感しました。

まとめ

  • 水をはじく原因は 乾燥・粘土不足・団粒構造の欠如
  • まずは 乾燥させない工夫(マルチ・資材投入など)が大切
  • 乾燥してしまったら チョロチョロ水を与えて徐々に浸透させる
  • 有機資材を使えば長期的に「水を吸いやすい土」に改良できる

水を弾く土に悩んでいる方も、焦らず少しずつ対処していけば、必ず“水を受け入れる元気な土”に変わっていきますよ。

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