人工芝の隠れたデメリットとは?10年後のゴミ問題

人工芝はその美しい見た目とメンテナンスの手軽さから、近年多くの家庭や公共施設で採用されています。しかし、完璧に思われる人工芝にも実は大きなデメリットが存在します。

その知られざるデメリットとは、10年後の“ゴミ問題”です。人工芝は長期間使用されるものの、その寿命が尽きた際には大量のゴミとなり、リサイクルも難しいケースが多いのです。始めはキレイな人工芝ですが、この問題は、必ず訪れる避けては通れない問題と言えます。

本記事では、そんな人工芝のデメリットである「ゴミ問題」について詳しく解説していきます。

人工芝の寿命は「約10年」と言われています。

私自身は庭を人工芝にして「9年目」になりますが、やはり少しずつですが経年劣化を感じるようになってきました。

9年目の人工芝
9年目の人工芝

かなりボロいな…。

少し見た目が悪くなっても10年以上は使う予定ですが、あと数年間でやはり廃棄しなくてはならない状態になるでしょう。

人工芝は、自然の芝と違って根を張るわけではないため、強風や嵐などの気象条件に対して弱い事がデメリットとして挙げられます。風によって人工芝が浮き上がってしまい、破れたり損傷する可能性があります。

次の写真は、我が家の人工芝が台風の強風で吹き飛ばされた時の様子です。

台風で飛ばされた人工芝
台風で飛ばされた人工芝

人工芝にピンを刺して固定していたものの、雨でぬかるんだ土からはピンが抜けやすくなってしまう事や、ピンが抜けなかったとしても人工芝自体が破れてしまう箇所もありました。

破れた人工芝
破れた人工芝

特に台風が多い地域では、このような損傷が頻繁に発生し、結果として人工芝の寿命が短くなることになります。

また、防草シートも大きく損傷してしまって新しく防草シートを買う必要が出てくるので、これもまたゴミの増加につながります。

ボロボロになった人工芝
ボロボロになった防草シート

写真をみて分かるように、繊維を編み込んで作られた防草シートだと、繊維がほどけてぐちゃぐちゃになってしまうの為、不織布タイプの防草シートがオススメです!

人工芝は基本的に合成樹脂で出来ているため特定の廃棄方法が求められます。

自治体のゴミ収集場に捨てる場合は、プラスチックとして分類するのが一般的です。「可燃ゴミ」として出せるところもあれば、「不燃ゴミ」や「粗大ゴミ」として扱うところもあります。

なんにせよ、人工芝を捨てる際は砂を含んで重たくなった人工芝をはがし、細かく切ってゴミ袋に入れたりする「手間」と、ゴミ袋代や粗大ゴミを引き取ってもらう「コスト」がかかります。(防草シートも同じです)

ゴミになった人工芝
ゴミになった防草シート

なので、始めのうちはあんなにキレイだった人工芝も、残念ながらいつかは処分が大変なゴミに変わってしまう事を覚悟しておきましょう。

人工芝の利用は、確かにその美観を保つ手軽さや低メンテナンスなど、多くのメリットを提供します。

しかし一方で、その耐用年数が尽きた後の廃棄問題は見逃せない懸念点です。人工芝が10年後にはゴミとなり、手間やコストをかけて捨てなければならないことを意識する必要があります。

私自身も、人工芝歴9年目にしていよいよ現実味を帯びてきた人工芝のゴミ問題…。

数年前のキレイだった頃の自宅の人工芝

一体どれだけのゴミ袋が必要になるのか…。

とは言え、人工芝を否定したいわけでは全くありません。今回紹介したデメリットを大きく上回るだけのメリットがあるのも確かなので、庭を人工芝にする事は悪くない選択だと思いますよ!

▽人工芝に興味があるならコチラの記事も参考にしてください。

【人工芝】20mmと35mmどっちがオススメ?/人工芝歴7年の教え

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