
人工芝は、張った瞬間から“理想の緑”を手に入れられる便利なアイテム。
水やり・草刈り不要で、庭が一気に明るく見えますよね。
しかし、実際に10年使ってみると見えてくる“現実”があります。
それが、「劣化」と「処分の大変さ」です。
この記事では、私自身が カインズ(芝丈35mm)とネット購入(20mm)の人工芝を9年間使用 して感じたリアルな経年劣化、そして10年後に待ち受ける“ゴミ問題”についてお話します。
さらに、「次の10年後も快適に過ごすための代替案」として、自然のグランドカバー植物も紹介します。
10年使って分かった人工芝のリアル
人工芝の寿命は、一般的に「約10年」と言われています。
我が家の人工芝も、設置から9年が経過しました。
見た目を比べると、カインズ(35mm)の方が色ツヤを保っていてまだ綺麗。

一方、ネット購入の20mm人工芝はやや色あせ・つぶれが見られます。

ただし、実際に使ってみて感じたのは「見た目よりも施工性・コスパの差」。
| 項目 | カインズ(35mm) | ネット購入(20mm) |
|---|---|---|
| 価格 | やや高い | 安い |
| 持ち運び | 重い(車が必要) | 軽い・宅配で届く |
| 見た目の高級感 | ◎ | ○ |
| 経年劣化 | やや遅い | 早め |
| 設置の手間 | 多い | 少ない |
つまり、「見た目の満足度」はカインズ、「扱いやすさ・コスパ」はネットが勝ちです。
ただ、ネット購入が悪いわけではなく、草丈20mmを購入した事が悪かったと感じました。
詳しくは⇒【人工芝】20mmと35mmどっちがオススメ?人工芝歴7年の実体験から解説
人工芝10年後に訪れる「ゴミ問題」
人工芝は、張ってすぐは理想的なグリーンですが、10年も経つとどうしても汚れ・色あせ・傷みが出てきます。

特に問題となるのが、処分時のゴミ問題です。
1. 重くて扱いづらい
砂や土が入り込み、1枚がかなりの重量になります。
剥がして運ぶだけでも重労働です。
2. 細かく切って捨てる手間
自治体によって「燃えるゴミ」「不燃ゴミ」「粗大ゴミ」の扱いが異なり、
結局は細かく切ってゴミ袋に詰める必要があります。

3. リサイクルがほぼ不可能
人工芝は樹脂素材が混在しており、再利用は難しいのが現実。
つまり“いずれは確実にゴミになる”のです。
自然素材のグランドカバーという選択肢
ここで注目したいのが、「自然素材で10年以上育ち続けるグランドカバー」です。
代表的なのが芝生ですが、オススメするのは私も実際に植えている クラピア や ダイカンドラです。
クラピア

- 在来種イワダレソウを改良した植物で、驚くほど成長が早い
- 一度根付けば10年以上生き続け、雑草をほぼ寄せ付けない
- 花が咲く・草丈が低く手入れが楽
クラピアは、人工芝のように緑が続くのに、ゴミにならないのが魅力。
さらに、根で土を守るため、自然環境にも優しい選択です。
👉 詳しくはこちらの記事で解説しています。
クラピアの種類はどれが最適?全品種の特徴と選び方を徹底解説
ダイカンドラ

- 半日陰にも強く、管理がとてもラク
- ふかふかとした見た目で、ナチュラルな雰囲気が出る
- 冬は地上部が枯れても、春にはまた芽吹く多年草
クラピアよりも成長はゆるやかですが、ナチュラルなやさしい庭づくりができます。
👉 比較記事はこちら
【ダイカンドラ】グランドカバーに最適?2年間育ててわかったメリット・デメリット
結論 | 10年後を見据えるなら「持続する緑」を
人工芝は、すぐに美しい庭を手に入れられる素晴らしいアイテムです。
ただし、10年後にはゴミとして処分しなければならない現実があります。

その点、クラピアやダイカンドラなら、自然に循環する庭づくりが可能です。
それでも「今すぐきれいな庭を作りたい!」という方には、私が実際に体験して感じたネット購入の人工芝(35mmタイプ)がおすすめ。
カインズと同じ草丈で、価格もお手頃。自宅まで届くので施工もラクです。
まとめ
| 比較項目 | 人工芝 | クラピア・ダイカンドラ |
|---|---|---|
| 初期費用 | やや高め | やや安い〜中程度 |
| 手入れ | 不要 | 定期的な刈り込み |
| 見た目 | 常緑で均一 | 四季で変化あり |
| 寿命 | 約10年 | 半永久的(環境による) |
| 廃棄 | ゴミになる | 土に還る |
人工芝は手入れ不要で美しい庭を手に入れる事が魅力ですが、10年後の「ゴミ問題」を考えるなら、“自然と共にある緑”を選ぶ時代かもしれません。


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