クラピアの庭に生える厄介な雑草「ハマスゲ」|駆除方法と向き合い方

クラピアは丈夫で省管理なグランドカバーとして人気ですが、雑草との競合は避けられません。
その中でも、クラピアと特に相性が悪く、庭づくりを悩ませるのが「ハマスゲ」です。

ここでは、ハマスゲがなぜ厄介なのか、そして駆除の方法と注意点をまとめます。

クラピアの中に生えたハマスゲ
クラピアの中に生えたハマスゲ

ハマスゲが厄介な理由は「塊茎」にある

ハマスゲは地下に塊茎(かいけい)と呼ばれる養分を蓄える茎を持っています。

  • 塊茎には水分・炭水化物などが蓄えられている
  • 地表の葉を抜いても、塊茎が残ると再生する
  • しかも数珠のようにつながっているため、一つ残せば繁殖が止まらない

つまり、地上に出ている部分を抜いても「トカゲのしっぽ切り」状態になり、根本的な解決には至りません。

繋がっている塊茎
繋がった塊茎

ハマスゲ駆除の2つの方法

① 除草剤を使う方法

ハマスゲ駆除に効果的なのは、グリホサート系の非選択性除草剤です。

  • 高い駆除効果あり
  • ただし、周囲の植物も枯らしてしまう

そのため、クラピアの中に生えている場合は使用に注意が必要です。

どうしても使うなら、筆やスポンジでハマスゲの葉だけに塗布する方法がありますが、かなり手間がかかります。


② 掘り起こす方法

もうひとつの方法は、土ごと掘り起こすやり方です。

  • 塊茎は30cm以上の深さに潜むこともある
  • 途中で切れると再生するため、慎重に掘り出す必要がある
  • クラピアと根が絡み合うため、結果的にクラピアごと犠牲になる

実際に掘ってみましたが、クラピアの根とハマスゲが複雑に絡んでいて完全駆除はほぼ不可能でした。

結局、クラピアもダメージを受けてしまい、庭の回復に大きな手間がかかりました。

実際に掘り出した結果

クラピアの株の下を掘り返すと、大量の塊茎がクラピアの根に絡みついているのが分かりました。

クラピアの根に絡まるたくさんの塊茎
  • 引っ張っても塊茎が切れてしまい、完全に取れない
  • 掘り進めるほど土はボロボロになり、クラピアも弱ってしまう

この経験から、クラピアが育っている状態でハマスゲを完全に駆除するのは極めて困難だと痛感しました。

まとめ|クラピアとハマスゲの正しい向き合い方

結論として、クラピアがすでに根付いた庭でハマスゲを完全に駆除するのはほぼ不可能です。

最も効率的な方法はーーー

  • クラピアを植える前に徹底的にハマスゲを駆除すること
  • その後は、こまめな除草とクラピアの被覆力で雑草の侵入を防ぐ

クラピアの庭を美しく維持するためには、最初の段階での準備が何より重要です。
これから植える方は「雑草処理をどこまでやるか」が成功のカギになります。

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