クラピアの庭にはびこる雑草(ハマスゲ)とどのように向き合うべきか

クラピアとハマスゲは相性が悪いんだよな…。

数ある雑草の中でも、トップレベルに厄介な雑草と言えば「ハマスゲ」です。

なぜハマスゲはそんなに手強いのか、その理由を探りつつ、駆除の方法を見ていきましょう。

クラピアの中に生えたハマスゲ
クラピアの中に生えたハマスゲ

ハマスゲが特に厄介とされる理由の一つに、「塊茎(かいけい)」と呼ばれる地下の養分を蓄えた茎の存在があります。

塊茎

地下茎の一部が養分(水分や炭水化物)を蓄え肥大したもの。植物が生存する上で重要なエネルギー源となっている。

この地下茎が原因で、地表に出ている部分だけを引き抜いたとしても、根本的な駆除には至らないのです。

どうにかしてこの塊茎を完全に除去しなければ、ハマスゲの再発が避けられません。

しかし、地表に顔を出している葉を引っ張ったとしても簡単に切れてしまい、肝心の塊茎は土の中に残ってしまいます。

しかも、土に埋まっている塊茎は1つとは限らず、土の中で数珠のように何個も繋がっている場合がほとんどだから困ったものです。

繋がっている塊茎
繋がった塊茎

これでは引き抜こうとしても固い土の中に埋まった塊茎をあんな細い葉っぱで引き抜くなんて無理な話です。

まるで『トカゲのしっぽ切り』を彷彿させます…。

ハマスゲの駆除には「除草剤」「掘り起こす方法」の2通りがあります。

ハマスゲの駆除をする際は、グリホサート系の「非選択性除草剤」を使用します。強力な薬剤で、ハマスゲ駆除には高い効果を発揮します。

ただし、「非選択性除草剤」は特定の雑草だけでなく、周辺にある草も含めて枯らしてしまう薬剤なので、当然ですがクラピアを植えてある場所には使えません。

クラピアには触れないよう、筆などを使ってハマスゲだけに丁寧に除草剤を塗るやり方なら除草剤を使用する事も可能ですが、それはそれでかなり大変ですね…。

冒頭でも触れましたが、ハマスゲは抜くことが出来ないので、ハマスゲを駆除する場合は土ごと掘り起こすしかありません。

ハマスゲの塊茎は深いモノだと地中30cmの深さにも達する事があるので、地中深くに埋まった塊茎を途中で切らずに引き抜くのは、ほぼ不可能と言えるでしょう。

なので、土を深く掘り起こすしかハマスゲを駆除するには方法がありません。

ただ、このやり方をすると、地上部を覆っているクラピアごと掘り起こす事にもなるので、せっかくキレイに被覆したクラピアを犠牲にしなければなりません。

なので、クラピアの中のハマスゲだけを駆除するにはとても手間がかかり、クラピアとハマスゲはとても相性が悪いと言えるのです。

実際にクラピアとハマスゲが生えている場所を掘り出してみます。

クラピアを掘り出す
クラピアごとハマスゲを掘り出す

少し土をほぐしてから根を見てみると、ハマスゲの塊茎がたくさん出てきます。

クラピアの根に絡まるたくさんの塊茎

もしかしたら、根の方からならハマスゲが抜けるかと思い、塊茎を引っ張ってみましたが、クラピアの根とハマスゲの根が複雑に絡み合っていて、結局はうまく抜けませんでした。

最終的には全てのハマスゲを取り除いた頃には、土もボロボロに崩れてしまい、クラピアも修復が困難な状態にまでなってしまいました…。

なので、クラピアが植えてある状態でハマスゲを掘り起こして駆除する方法は、ほぼ不可能に近いということが分かりました。

結論として、クラピアが地面を覆っている状態でハマスゲを完全に駆除することは非常に困難であることが分かりました。

最も効率的な方法はクラピアを植える前に、ハマスゲを徹底的に駆除することです。

後悔を避けるためには、最初の段階でしっかりとした対策を講じることがとても重要です。このように事前準備を怠らず、クラピアの庭を美しく保つ努力を続けてください。

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