「クラピア」と「芝生」どちらがいい?/それぞれの良いところを“栽培歴6年”になる私がまとめてみました。

考える人
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「クラピア」と「芝生」どっちがいいんだろう…?

そんな“考える人”に、「クラピア」と「芝生」の両方を“6年間”育てた私が、それぞれの良いところをまとめてみました。

自分にはどちらが向いているかわからない方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!

クラピアの特徴

自宅のクラピアの庭

まずは、「クラピア」の大まかな説明からいきます。

「クラピア」は、柔らかな葉茎が高速で地表面を被覆し、美しく緻密なグリーンカーペットを形成する“グランドカバープランツ”です。

そんな「クラピア」の主な特徴は下記です。

①成長スピードが速く、芝生の約10倍の速度で広がります。

②上に伸びず、横に広がるので草丈が高くなりません。

③草刈りの手間が減ります。(年に2~3回で済みます。)

④地表面を緻密に覆います。(緻密に生えるので、雑草が生えにくくなります。)

⑤根が深く、土壌流出防止につながります。

⑥水やりの必要がありません。(植え付け後2週間は必要)

⑦人が踏んでも大丈夫です。(むしろ踏んだ方がより緻密に繁茂します。)

⑧かわいい花が咲きます。

「クラピア」はローメンテナンスプランツとして開発されているので、「芝生」に比べて手入れがラクな事が一番の特徴です。

個人的に一番好きなのは、クラピアの“柔らかい葉っぱ”です。チクチクした芝生とは違い、しっとりとした柔らかい葉っぱは、子供やペットにも優しく、裸足で歩くととても気持ちがいいです。

芝生の特徴

自宅の芝生エリア

続いては、上記の「クラピア」の特徴に対しての「芝生」の特徴を比べてみます。

※緑色の字で書いてあるのが、「芝生」の特徴です。

①成長スピードが速く、芝生の約10倍の速度で広がります。
→芝生は、クラピアの10分の1の速度で広がります

②上に伸びず、横に広がるので草丈が高くなりません
→芝生は、上に伸びるため草丈が高くなります

③草刈りの手間が減ります。(年に2~3回で済みます)
→芝生は週に1回の草刈りが必要になります

④地表面を緻密に覆います。(緻密に生えるので、雑草が生えにくくなります。)
→芝生もほとんど同じです

⑤根が深く、土壌流出防止につながります。
→芝生も土壌流出防止につながりますが、クラピア程ではないです

⑥水やりの必要がない(植え付け後2週間は必要)
→芝生は毎日の水やりが必要

⑦人が踏んでも大丈夫です。(むしろ踏んだ方がより緻密に繁茂します)
→芝生もほとんど同じです

⑧かわいい花が咲きます。
→芝生に花は咲きません

見てわかる通り「芝生」は「クラピア」に比べて手間がかかるのが特徴です。

それではもう少し、手入れについて詳しく見てみましょう。

手入れ方法

「クラピア」の手入れ方法と、それに対しての「芝生」の手入れ方法をまとめました。

※黒い字→クラピア緑の字→芝生

【刈り込み】
年に2~3回、刈り込むと「蒸れ」を防げるほか、見た目がよくなります。
→芝生は週に一回の刈り込みが必要

【水やり】
植え付け後2週間は必要です。広がった後は原則水やり不要ですが、あまりにも夏に日照りが続くようなら水やりをしましょう
→芝生は夏場は毎日の水やりが必要

【肥料】
クラピアの成長を促進するほか、春先と秋口に追肥をすると、新芽が早く・冬枯れが遅くなります。
→芝生もほとんど同じです

【草むしり】年に数回行います。雑草が芽を出していたら小さいうちに摘みましょう。
→芝生もほとんど同じです

【エアレーション】毎年必ず行うわけではないですが、土が固くなってきたらやると良いでしょう。
→芝生は毎年行います

上記の他に、「芝生」はサッチ取りも行う必要があります。

やはり手入れだけを比べてみると、「芝生」の方がやることは多いようです。

これだけを見ると「クラピア」の方が断然いいと思ってしまいがちですが、ここから“栽培歴6年”の実績がある私が、あまり表には出ていない情報を紹介していきたいと思いますす。

クラピアの劣る部分

実際には、「クラピア」にも「芝生」に比べて“劣る部分”もあるので、そちらを深掘りしていきたいと思います。

「クラピア」が「芝生」に劣る点は、下記です。

  • 専用の除草剤がない
  • 冬の見た目が悪
  • 激しい運動には適さない
  • 初期費用が高い

それぞれ詳しく見ていきましょう。

専用の除草剤がない

「クラピア」はまだ歴史が浅いせいか、“専用の除草剤”が発売されていません。

芝生には、芝生は枯らさずに雑草だけを枯らせる除草剤があるので、そのあたりが芝生に劣る部分かと思います。

しかし、クラピアには除草剤の代わりになってくれる製品があり、それがこの「植栽シート」です。

芝生のように、雑草が生えてから除草剤で対処するのではなく、「植栽シート」を敷くことで、そもそも雑草を生やさないといった考え方なのでしょう。

私は、始めにこの「植栽シート」を敷かなかったので、かなり雑草に悩まされています。

冬の見た目が悪い

買う前にはあまり意識していません(あまり知られていません)でしたが、「クラピア」の冬の姿は正直あまりキレイではないです。

冬のクラピアの姿

特にランナーが目立つ部分は、“気持ちが悪い”くらい見た目がよくないです。

激しい運動には適さない

「クラピア」は「芝生」に比べて、あまり激しい運動には向いていません。

表層を薄く覆っているだけのクラピアは、サッカーなどの激しい運動をすると擦り切れたりして、土が露出しやすくなってしまいます。

さらに、冬の枯れた状態だと、クラピアの葉は乾燥してもろくなるので、より運動には向かなくなってしまいます。

擦りきれたクラピアの様子

サッカーのような激しい運動を続けてやると、上の写真のように表層部が擦りきれて土が完全に露出してしまいます。

「芝生」は冬の枯れた状態でサッカーをしていても、この様に土が露出してしまうことはありません。

初期費用

続いて「初期費用」についての比較です。

「クラピア」は1ポット550円で売られており、1㎡辺り4ポットが推奨されているので、「2,200円/㎡」かかります。

それに対して芝生は「550円/㎡」なので芝生に軍配が上がります。

「肥料」や「道具類」などの維持費は、「クラピア」も「芝生」もそこまで大差はなく、人によってかける金額が異なるので、今回は比べる事はしませんでした。

なので、初期費用だけをみると、「芝生」の方が安く施工できるという事になります。

以上の4点が、実際に私が感じた「クラピア」が「芝生」に劣ると思った点です。

まとめ

「クラピア」と「芝生」のいいところをそれぞれまとめてみました。

「クラピア」の良さは下記です。

  • 手入れのラクさ
  • 草丈の低さ
  • 葉っぱの柔らかさ
  • 土壌の流出を予防する効果

芝生の良さは下記です。

  • 初期費用が安い
  • 専用の除草剤がある
  • 冬の姿が悪くない
  • 激しい運動が出来る

あと、花が咲くことはお好みなので、どちらにも入れてません。

「クラピア」と「芝生」はどちらもグランドカバーとしては優秀な植物です。ただし、今回説明したように、特徴はかなり異なるので、よく考えて、より自分に合っている方を選ぶとよいでしょう。

私の自宅の庭には「クラピア」と「芝生」の両方が植えてありますが、正直「クラピア」の方が好きです。

「見た目」が好みな所はもちろん、「質感」や「寝転がっても葉っぱが付きにくい」ところなど、個人的に好きなところがたくさんあります。

「芝生」に比べて劣る部分もあるけれど、それでも私は「クラピア」が好きですね。

『皆さんは、どちらを選びますか?』

▽クラピアについてまとめた記事はコチラから

【2023-最新版】クラピアの新品種が登場/K3·K5·K7を比べてみた!

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