クラピアを栽培するのに、クラピア専用のマルチシートではなく、“普通の防草シート”を敷いてみたらどうなるのでしょうか?
そんな疑問をお持ちの方に、クラピア専用のマルチシートではなく、「普通の防草シート」を使った場合の、クラピアが育つ様子を写真付きで紹介していきます。
気になるポイントは2つ
「普通の防草シート」を使用した場合、気になるポイントは“2つ”あります。
- ちゃんと育つのか?
- 通根するのか?
まず1つ目は“ちゃんと育つのか?”です。そもそも「防草シート」の上でクラピアが育たなければ話になりません。
そしてもう1つが“通根するのか?”です。
もし通根しなければ、仮にクラピアが育ったとしても栄養不足になってしまったり地面から浮いてしまう恐れなどがあるため、根がしっかり「防草シート」を貫通して地面に根付いてくれることが大きなポイントになります。
この“2つ”が解決出来れば、「普通の防草シート」でもクラピアに問題なく使用することが出来るというわけです。
それではさっそく行ってみましょー。
普通の防草シートでも育つのか?
『答えは、育ちます!!』
次の写真をご覧ください。
全くもってキレイに生えてるわけではないのですが、「普通の防草シート」の上でも一応クラピアが育っていることは確認できるかと思います。
そもそもなぜ「防草シート」の上にクラピアが生えているかというと、実はただの“偶然”なのです。
むかし植えていたクラピアが生きていたのか、「防草シート」の隙間からたまたま生えてきただけです。
上の写真の赤丸の部分(コンクリートと防草シートの隙間)から生えてきていました。
こんな狭い隙間から生えてくるんかい!
始めは下の写真のように、1本のランナーが生えていただけでした。
そこで、せっかくなのでそのままクラピアの成長を観察してみることにしました。
まさか、隙間から生えてきただけのたった1本のランナーが、“3ヶ月”であそこまで育つとは思いませんでした。
地上部のランナーは長さにすると「50cm」は余裕で越えるくらいの長さです。それに対して、根が張っているのは写真の赤丸部分だけなのに、あれだけの大きさのクラピアが育つ事にはビックリしました。
とにかく、「普通の防草シート」の上でも、“クラピアはちゃんと育つ”ということがわかりましたね。
通根するのか?
続いては、育ったクラピアが「普通の防草シート」を貫通して、しっかりと“根付いてくれるのか?”について解説します。
クラピアには、防草効果がありながらも、根が張ることが出来る専用のマルチシートがありますが、果たして「普通の防草シート」でも根を張ることが出来るのでしょうか?
『答えは、出来ません!!』
これは残念な結果やな…。
試しにクラピアを手で持ち上げてみました。
クラピアからは根が全く出ておらず、「防草シート」の上にただ乗っかってるだけで、まるで“カツラ”を被っているような感じでした。
通根が「出来る」or「出来ない」以前に、根っこすら出ていない状態でした…。
もしかしたらと少し期待していたのですが、やはりクラピア専用のシートのように根が通りやすいような設計をしているわけではないので、しょーがないのかもしれません。
わざわざ“お高め”のクラピア専用シートが売っているということは、そういうことなのでしょう。
実験
とりあえず、根が張りやすいように試行錯誤もしてみました。
根が張りにくい原因はなんなのか、自分なりに考えてみたところ、原因は“2つ”あると考えました。
- 隙間
- 水分不足
「隙間」があると根は伸びていかないし、もちろん「水分」がなくても同じです。
なので、隙間を埋めるために土をかけ、その重さで「地面と防草シート」の隙間をなくし、かけた土により「防草シートとクラピア」に隙間が出来ないようにして、さらに“水やり”を1週間ほど行いました。
これで根が育つ準備は万全だと思ったのですが、結果は先ほどお話しした通り、残念ながら根が出ることはありませんでした。
他の方のブログで、「普通の防草シート」でも“通根”したという実験結果もあったので期待していたのですが、残念ながら我が家のクラピアでは通根してくれませんでした…。
なんでやねん…。
▽一応その方のリンクも貼っておきます
「防草シート」の種類が違うのがそもそもの原因なのでしょうか…。
※国華園の不織布タイプの「透水防草シート」というモノだとうまくいくようです。
まとめ
「普通の防草シート」でもクラピアが育つことは分かりましたが、残念ながら私が試した「普通の防草シート」では“通根”はしないという事もわかりましたね。
クラピアがしっかり根付いてくれないと、風でめくれてしまったり、栄養が行き届かなくてランナーが“木質化”してしまうなどのデメリットが生じます。
なので、「普通の防草シート」でやる場合は多少のリスクがある事を理解してから行うとよいでしょう。
ただし、条件によっては“通根”する場合もあるので、コストを抑えたくてどうしても「普通の防草シート」でやりたいって方は「透水防草シート」でチャレンジしてみるといいかもしれませんね。
それでは、また!
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