駐車場の利用も可能?クラピアの活用方法について

クラピアは、その美しい緑と低いメンテナンスで多くの人々を魅了しています。特にオシャレで機能的な外構を求める人々の間で、その人気は高まっています。

しかし、その実用性に関しては「駐車場にも使えるの?」という質問がよくあります。

今回は、“踏圧に強い”と言われるクラピアが車の重みに耐えられるのか、実際のクラピアに車が乗った様子を踏まえて、詳細に見ていきましょう。

クラピアとは何か、その特性についてまずは触れておきましょう。クラピアは“耐踏圧性”に優れたグランドカバープランツで、緑のカーペットのように地面を覆います。

低いメンテナンス性が魅力で、頻繁な水やりや剪定が不要でありながら、美しい緑を保てる植物として注目を集めています。

さらに、“雑草の抑制効果”があるため、美観と管理のしやすさを兼ね備えているのです。

では、クラピアが駐車場に適しているかどうかを考える際、どのような「利点」と「懸念点」があるのでしょうか。

「利点」としては、先述した通りメンテナンスの手間が非常に少なく、見た目が美しい点です。駐車場を緑化することで、ヒートアイランド現象の緩和にも繋がります。

しかし「懸念点」としては、クラピアが本当に車の重さに耐えうるのか、車の影になる部分でもしっかり育つのか。これらのポイントは実際の駐車場での利用において重要な判断材料となります。

まずは、実際に車が通る場所のクラピアの様子を見てみましょう。次の写真は、車の出入りが頻繁なエリアに植えられたクラピアの様子です。

何度も車に踏まれたクラピアの写真

雑草だらけの汚い写真で申し訳ありません…。

ここの場所は、きっちりと管理をしているわけではなく、3年くらい完全に放置している場所なので、雑草も生え放題になっています。

見た目が悪いことはさておき、今回伝えたいことは、このように車が頻繁に通る場所でも、クラピアはその状況にも耐えているという確かな事例があるということです。

クラピアは人がよく歩くような場所に植えた方が葉っぱがより小さく密に育ちますが、車が通る場所でもそれは同じで、一枚一枚がとても小さくなっています。

車が通る分には問題ないクラピアでしたが、駐車場の場合は車が通るのもそうですが、長時間クラピアの上に停車し続けるという所が1番の懸念点なのです。

長時間、重たい車が乗っているタイヤの部分のクラピアはどうなってしまうでしょう?

答えは、クラピアにかなりの負担がかかります。例えば、ガーデンファニチャーやプール、大きな鉢植えなどを置いた場合、その部分の光合成が阻害されたり、空気の循環が滞ったりすることで、クラピアの健康に影響を及ぼすことが考えられ、最終的には枯れてしまうことさえあります。

クラピアは耐踏圧性に長けているとされており、子供たちが遊ぶ庭や、ペットが駆け回るスペースにも適していると言われていますが、一定レベル以上の圧力はさすがに限界があるようです。

当たり前の事ですが、重たいものが乗っていて日光も当たらない環境下で植物が育つことなど出来ません。

ただ、クラピアの耐圧性が高いことも事実で、数日間クラピアの上に石が乗っていても枯れることなく元気にしている程です。それでも、車のタイヤが長時間乗っている部分では、やはり多少のリスクはあるかと思われます。

なので、個人的には駐車場にクラピアを植える事はオススメしません。

そしてもう1つの懸念点は、タイヤ以外の場所も、車体の影になって日が当たらないという事です。

クラピアは日当たりが良い場所を好む植物です。ですから、日光が遮られてしまうと、光合成を十分に行えず、成長が悪くなる他、“徒長”して上に向かって延びてしまいます。

耐陰性もある程度持ち合わせているため、日陰でも成長する事は出来るのですが、十分な量の日光を受けないと、地面を被覆してくれる理想的な状態にはなりにくい事が事実です。

クラピアが健康的に育つために必要な日照時間は、一般的に1日に「4〜6時間程度」とされています。この程度の日照があれば、クラピアは緑豊かな状態を維持しやすくなります。

なので、駐車場をクラピアにしようと考えるなら、この日照時間を考慮した方がいいかもしれません。

クラピアは、その耐踏圧性と低メンテナンス性から、駐車場にも適用可能なグランドカバープラントです。

しかし、長時間の駐車によるタイヤの圧や日照時間を考慮すると、駐車場として利用するのはあまりオススメとは言えません。

安い買い物ではないので、せっかくクラピアを植えるなら、最適な環境下でしっかりお手入れしてあげて、美しい緑の庭を目指してあげる方が合っていると思います。

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