自然農で玉ねぎを育てていたところ、葉に「黒い点々」を発見しました。

よく見ると、それは小さな“虫”。
自然農3年目にして、はじめての遭遇です。今回はその正体と被害、そして自然農的な対応についてまとめました。
黒い虫の正体は「ネギアザミウマ」
調べてみると、その黒い虫は ネギアザミウマ でした。

玉ねぎにとって要注意な害虫で、被害は大きく2つあります。
1. 食害
ネギアザミウマは葉を吸汁し、白っぽい斑点を残します。
玉部分には直接影響は少ないものの、葉の被害によって光合成が妨げられ、最終的に 収量が1〜3割ほど減少 することがあります。
2. ウイルス媒介
さらに厄介なのが「ウイルス病の媒介」です。
代表的なのは ネギえそ条斑病。
- 初期は色が抜けたような斑点
- 進行すると淡黄色〜白色のえそ斑に
- 重症化すると葉が変形・枯死
放置すると大きな被害につながります。
発見のタイミングと収穫
今回の玉ねぎは早生品種で、収穫期は「4月中旬〜5月中旬」。
ネギアザミウマを見つけたのは 4月24日 でした。
本来なら「葉が横に倒れてから1週間後」がベストの収穫時期ですが、虫被害と枯れのリスクを考え、泣く泣く早めに収穫。

サイズは小さめ…。
自然農3年目でまだ土が育っていないのも影響したと思います。
ネギアザミウマがついた玉ねぎは食べられる?
気になるのは「食べても大丈夫か?」という点。
調べても「食べてはいけない」という情報はなく、実際に収穫した玉ねぎをスライスして食べてみました。

- 味→問題なし
- お腹の調子:問題なし
結論 → ネギアザミウマがついた玉ねぎでも食用に問題はなさそう です。
自然農でできる対策は?
一般的には薬剤散布で防除可能ですが、自然農では薬は使いません。
そこで今回の対応はズバリ…
👉 なにもしない!
自然農は「環境が整えば自然にバランスが取れる」と考えています。
来年はまた状況が変わるかもしれませんし、まずは観察を続けてみます。
まとめ
- 玉ねぎの黒い虫の正体は「ネギアザミウマ」
- 食害とウイルス病媒介の被害に注意
- 被害があっても玉ねぎは食べられる
- 自然農なら薬剤は使わず、来年の変化に期待
今年は少し残念な結果でしたが、次のシーズンも玉ねぎ栽培に挑戦してみたいと思います。
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