
「クラピアと芝生、どっちを植えようかな…」
そんなふうに迷っている方、多いのではないでしょうか?
私はこの7年間、自宅の庭でクラピアと芝生の両方を育ててきました。
実際に育ててみると、見た目も管理のしやすさも、そして「後悔ポイント」まで全く違います。
この記事では、私が7年間育てて感じたリアルな違いと、それぞれの「向いている人」まで詳しくまとめていきます。
クラピアの特徴と魅力

まずは「クラピア」から。
クラピアは、グランドカバー用に改良された植物で、芝生の約10倍のスピードで広がるのが特徴です。
主な特徴をまとめると、こんな感じです。
- 成長が早く、芝生の約10倍の速度で広がる
- 上に伸びず、横に広がる(草丈が低い)
- 年2〜3回の草刈りでOK
- 密に生えるため、雑草が生えにくい
- 根が深く、雨で土が流れにくい
- 被覆した後は水やりほぼ不要
- 踏んでも平気(むしろ踏むほど強く育つ)
- 白やピンクのかわいい花が咲く
それと、特に私が気に入っているのは、葉の柔らかさです。
芝生のようにチクチクせず、しっとりとした感触で、裸足で歩くと気持ちがいい。
子どもやペットにもやさしい植物です。
芝生の特徴と魅力

一方で、芝生にも根強い人気があります。
きれいに整った芝生はやはり“憧れの庭”という感じがしますよね。
クラピアと比べると、芝生の特徴はこうです。
- 成長スピードはクラピアの約10分の1
- 上に伸びやすく、草丈が高くなる
- 週1回の刈り込みが必要
- 雑草は生えるが専用除草剤で対応可能
- 根が浅めだが、地面を保護する効果あり
- 夏は毎日の水やりが必要
- 踏んでも強く、スポーツにも対応
- 花は咲かない
つまり芝生は、「見た目の美しさと強さ」が魅力です。
ただし、維持するには手間と時間がかかるのも事実。
手入れのしやすさ比較
| 手入れ内容 | クラピア | 芝生 |
|---|---|---|
| 刈り込み | 年2〜3回 | 週1回 |
| 水やり | 植え付け後2週間のみ | 毎日必要(夏場) |
| 肥料 | 春・秋に追肥 | 同様 |
| 草むしり | 年数回でOK | 頻繁に必要 |
| エアレーション | 必要時のみ | 毎年必須 |
| サッチ取り | 不要 | 必須 |
手入れの少なさは圧倒的にクラピア。
「ローメンテナンスで美しい庭にしたい人」にはぴったりです。
クラピアの弱点・芝生に劣る点
ここまで読むとクラピアが完璧に見えますが、実際に7年育ててわかった“デメリット”もあります。
① 専用除草剤がない
芝生には「芝生を枯らさずに雑草だけを枯らす除草剤」がありますが、クラピアにはまだありません。
なので、現段階ではめんどうですが、手で雑草を抜くしかありません。
② 冬の見た目が悪い
クラピアは冬になると地上部が枯れ、茶色く変色します。

特にランナーが目立つ時期は「少し汚く見える」ことも。
芝生が冬でも比較的きれいなのに対し、クラピアは冬の見た目が弱点です。
③ 激しい運動には向かない
クラピアは表面が柔らかく、擦れには弱いです。
サッカーなどを繰り返すと、表層が削れて土が見えてしまうことも。

家族で運動する庭なら芝生の方が丈夫です。
④ 初期費用が高い
クラピアは1㎡あたり約2,200円(ポット550円×4)ほどかかります。
芝生は1㎡あたり約550円なので、初期費用は芝生の4倍です。
その代わり、年間の維持費はローメンテナンスのクラピアはほとんどかかりません。
6年間育ててわかった「本音のまとめ」
| 比較項目 | クラピア | 芝生 |
|---|---|---|
| 手入れ | 楽(年数回の刈り込み) | 大変(週1回) |
| 水やり | ほぼ不要 | 頻繁に必要 |
| 初期費用 | 高い | 安い |
| 冬の見た目 | 茶色く枯れる | 比較的キレイ |
| 運動耐性 | 弱い | 強い |
| 雑草対策 | 手で除草 | 除草剤あり |
| 肌触り | 柔らかい | チクチクする |
| 花 | 咲く | 咲かない |
結論 | どちらが向いている?
- クラピアが向いている人
→ 手入れを減らしたい/冬の見た目より管理重視/子どもやペットにやさしい庭にしたい - 芝生が向いている人
→ 初期費用を抑えたい/手に入れを楽しみたい/家族で運動をしたい
私が最終的に選んだのは「クラピア」
実際、我が家の庭にはクラピアと芝生の両方がありますが、私は断然クラピア派です。
柔らかい葉っぱの感触、メンテナンスの少なさ、そして春に咲く小花のかわいさ。
多少デメリットがあっても、「育てていて気持ちがいい植物」です。
特に最近は、草丈が低く・花が少なく・管理がラクな「K7」が人気です。
クラピアは正しく植えれば、密度が増して本当にきれいになります。
あなたの庭づくりの参考になれば嬉しいです。
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