一般的に言われているクラピアの【メリット·デメリット】ってありますよね?
『実際の所どうなんだろう…?』
そんな疑問をかかえる方に、クラピアを栽培して“6年”になる私が、実際に育ててみて感じた事をぶっちゃけてみたいと思います。
クラピアのメリット

まずはメリットからみていきましょう。一般的によく言われているクラピアのメリットは“5つ”あります。
- 成長が早い
- 手入れが簡単
- 雑草対策になる
- 花は咲くが種が出来ない
- 葉っぱが柔らかい
その他に、「地表温度を下げる」や「土壌流出防止に役立つ」等もありますが、これはクラピア特有の特徴という訳ではなく、グランドカバーなら意外とみんな当てはまるので今回は“除外”します。
それでは1つずつ見ていきましょう。
成長が早い
クラピアの特徴としてまず挙げられるのが、この成長スピードの早さです。なんと芝生の“10倍”とも言われている程です。

成長スピードが速いことは、実はメリットにもなるが、デメリットにもなります!
植えてから全体に広がるまでは成長スピードが早い事が「メリット」になりますが、その後はこれ以上広がって欲しくない所にもドンドン広がっていってしまうので、管理が大変になり「デメリット」となります。

ちなみの私の場合かなり悪条件(無肥料・植えた苗の数が少ない・土質が悪い)が原因だとは思いますが、全体に広がるまでに“1年以上”かかりました…

▽クラピアの成長の様子はコチラから
クラピアの成長記録【植えつけ~被覆】メリット・デメリットの紹介【グランドカバー】
手入れが簡単
クラピアのメンテナンスは「年1~2回」の刈り込み程度ですので、芝生などに比べて管理が非常に“ラク”とのことです。

うーん、どうでしょう…
確かに芝生に比べると水やりや草刈りの手間は減るかもしれません。
しかし、思ってたより生えてくる雑草の数が多かったので「草むしり」が大変でした。
なので手入れが簡単と言っても「何と比べて」によって結果は変わってきます。
人工芝と比べたら圧倒的に人工芝の方が手入れは簡単です。
雑草対策になる
葉っぱ同士が密に広がるので、他の雑草を抑制する効果があります。

たしかに条件が整えば、90%くらい雑草を抑制できるかな?
条件とは、クラピアは日当たりがいい場所で、足で踏むなどして鎮圧すると、より緻密で隙間なく育ちます。この状態であれば“90%以上”雑草を抑えてくれる事は確かです。

もちろん自然のものなので“100%”雑草が生えないなんて事はあり得ないのですが、ほぼ気にならないと言ってもいいくらいです。
それ以外の、「日当たりが悪い」「鎮圧不足」「クラピアが芽吹く前の3月」「病気や虫の被害で枯れてる場所」など、密に生えていない場所は、その分だけ雑草の抑制効果は薄れます。
特に「クラピアが芽吹く前の3月」は、クラピアがまだ茶色く刈れてる時期です。それなのに雑草の方はいち早く芽吹き始めるのでこの時期は雑草だらけとなり、草むしりがとても大変になります。

私のような「めんどくさがり屋」は、一切雑草を抜く事を放棄してしまったので、上の写真のような残念な結果になってしまいました。
花は咲くがタネをつけない
クラピアは可愛らしい花が咲くので、庭がお花畑のような空間になります。しかも“種をつけない”ので、ご近所さんの庭に風で種が勝手に飛ばされて広がってしまうことも防げます。

これは、その通りで助かってます!
“花が好きな方”は見ていて楽しめるのでオススメだし、あちこちに広がってしまう心配もないので安心ですね。

種が飛んで色んな所からクラピアが生えてくるなんて事はないので、“ご近所トラブル”の心配もいりません。
葉っぱがやわらかい
クラピアはやわらかい葉が特徴で、裸足で歩いても芝生のようにチクチクしません。

全くもってその通りです!
個人的に、これはかなり“お気に入りポイント”の1つです葉っぱが柔らかいので、「子供」や「動物」にもやさしく、裸足で歩くととっても気持ちがいいです。
芝生のように寝っ転がっても葉っぱが服に付きにくい事も、個人的に気に入ってます。
クラピアのデメリット

続いてデメリットの紹介です。
「デメリット」もメリット同様“5つ”あります。
- 冬は枯れる
- 病気になる
- 虫がわく
- 環境によって差がでる
- 値段が高い
冬は枯れる
クラピアは常緑ではないので冬になると茶色く枯れてしまいます。

これはマジで見た目が悪い…
これが個人的に“一番”のデメリットかもしれません。

ランナーが目立つし、色も微妙で少し気持ちが悪いです。
病気になる
クラピアの病気で有名なのが「白絹病」です。水はけが悪いとよく起こります。

まぁ、これは許容範囲かな…。
クラピアは自然のものなので病気になる事は仕方がないことだと個人的には思っています。

やはり人工芝やコンクリートといった人工物とは違うので、病気になるのは当たり前です。
私は6年間で2回ほど「白絹病」になりましたが、適切に対処すれば大事には至らないので、これに関しては許容範囲としています。
虫がわく
水はけが悪いとナメクジやダンゴムシの棲みかになってしまいます。
また、クラピアは花が咲くのでミツバチがよってきます。

上記の虫達はそんなに気にならないけど、コガネムシの幼虫にはだいぶやられました…
コガネムシの幼虫がクラピアの根を食害してしまうのでクラピアは枯れてしまいます。
こちらは薬剤などで対処出来たのですが、子供がまだ小さく庭に薬剤を使いたくなかったので放置していたらかなりの被害がでました。
▽白絹病に関しては、コチラの記事も参考にしてみてください。
【検証】白絹病にかかったクラピアをほったらかしにしてみたらどうなる!?
環境によって差がでる
クラピアは日当たりがいい場所を好み、土の状態によっても生育の差が出ます。

そりゃそうでしょ!
植物なんだから当たり前の事ですね。
今まで紹介してきたクラピアのデメリットって、基本的には植物なら当たり前の事なのです!
なのでこれらがデメリットと思うなら始めから植物ではなく、人工芝やコンクリートなどの人工物を選ぶことをオススメします。
クラピアは自然のモノだから大変かもしれませんが、お世話をすればするほど愛情がわくので、良い環境で育ててあげてください。
値段が高い
クラピアは1㎡で2,200円かかります。

安くはないな…
芝生は500円/㎡なのでクラピアは芝生に比べるとだいぶ高いのがわかると思います。
ただし、クラピアの植える数を減らしてコストを下げる方法もあるので詳しくはコチラから↓
クラピアの成長記録【植えつけ~被覆】メリット・デメリットの紹介【グランドカバー】
まとめ
個人的にクラピアにして良かったと思うことは「見た目」と「感触」です。

キレイに刈り揃えた後のクラピアはとても見た目がいいし、柔らかい葉っぱの感触は、裸足で歩くととても気持ちがいいです。
逆に悪かった点は「雑草が生える事」と「冬の見た目」が悪いことですかね?
結果的にクラピアを植えた事に対して全く後悔はしてません。
ただ、後悔したことと言えば「クラピア」と同じ空間に「芝生」を植えてしまったことです。
「クラピア」より「芝生」の方が繁殖力が強く、年々「芝生」が勢力を拡大しています。いずれ「芝生」に全て飲み込まれてしまいそうです…
なので「クラピア」と「芝生」は絶対に一緒の場所に植えないでくださいね!
以上がクラピアの【メリット・デメリット】の紹介になります。
「デメリット」もあるクラピアでしたが、それを上回る「メリット」があるのも確かです。皆さんもクラピアのある生活をしてみませんか?
もしクラピアに興味が湧いたらこちらの記事もどうぞ⇒【2022-最新版】クラピアの新品種が登場/K3·K5·K7を比べてみた!
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