ダイカンドラは冬になると枯れてしまうのだろうか…?
そんな疑問を解決します。
ダイカンドラは「常緑多年草」ですが、気温によっては紅葉し、“枯れてしまう場合”があります。せっかく植えたのに枯れてしまっては元も子もないですよね…。
そこで、この記事ではダイカンドラの「耐寒性」や「冬越し」について詳しく解説していきます。
ダイカンドラは自生している?
ダイカンドラは、日本では“南西部”に自生しています。和名は「アオイゴケ」と呼ばれていて、南西部では枯れることなく冬越しが出来ます。
逆に、日本の北東部では自生していないので、北東部での栽培には向いていないということがわかります。
地面が凍結するような寒い地域では、根がダメになってしまい、春になっても芽吹かなくなってしまうからです。
ダイカンドラの耐寒性
それでは、ダイカンドラの“耐寒性”がどのくらいあるのか見ていきましょう。
根まで枯れてしまったダイカンドラは、残念ながら暖かくなっても芽吹くことはありません…。
なので、“マイナス6℃以下”になってしまう北海道や東北での冬越しは厳しいと言えるでしょう。基本的には関東以南が栽培推奨地域となっています。
葉っぱが枯れる温度は?
マイナス6℃以下になると根まで枯れてしまい、ダイカンドラは死んでしまいますが、根は生きていて地上部の葉っぱだけが枯れてしまう温度はどのくらいなのでしょうか?
枯れてしまうといっても完全になくなるわけではなく、緑の葉っぱのままではなく、紅葉してしまうという意味です。
冬に“マイナス1℃”を下回る場合でも、“マイナス6℃”さえ下回らなければ、翌年の春にはまた緑の葉っぱが芽吹いてくれるという事です。
葉っぱが枯れない温度は?
マイナス1℃を下回ると葉っぱは枯れてしまうので、逆に枯れないためにはマイナス1℃を下回らなければいいということになります。
気温の変化によるダイカンドラの様子を表にまとめました。
気温 | -6℃以下 | -1℃以下 | -1℃以上 |
---|---|---|---|
状態 | 完全に枯れる | 地上部が枯れる | 枯れない |
せっかく植えたのに枯れてしまってはもったいないので、ダイカンドラを植える際は、上記の表を参考にお住まいの地域の冬の最低気温をよく確認してから植え付けを行いましょう。
実際の冬越しの様子
それでは、実際の冬越しの様子を写真付きで紹介します。
私が住む地域は千葉県で、真冬になると氷点下になることもありますが、ダイカンドラはしっかり冬越しが出来ています。
ただし、上記で説明した通り、氷点下になることもあるので、若干ですが冬の間は枯れて黄色っぽく紅葉しています。
※風が当たる場所や、空気が停滞しやすい場所など、条件が違う場合では結果は異なると思います。
黄色く紅葉してしまった葉っぱも、根は生きているので、暖かくなればまた緑の葉っぱが芽吹いてキレイなグランドカバーを取り戻してくれます。
なので、千葉県でのダイカンドラの冬越しは、全く問題ありませんでした。
クラピアとの比較
私は、自宅でクラピアも育てているので、ついでにクラピアとの比較もしておきます。
なので東北でも、地域によっては育てることが可能です。
しかし、冬のクラピアの様子は、ダイカンドラよりも耐寒性が高いにもかかわらず、完全に茶色く枯れてしまいます。
ダイカンドラの耐寒性は“マイナス6℃”ですが、地上部の葉っぱは完全に枯れるまでいかず、緑がなんとなく残っているような状態でしたね。
「ダイカンドラ」と「クラピア」の比較表は下記に作成しました。
ダイカンドラ | クラピア | |
---|---|---|
耐寒性 | -6℃ | -10℃ |
葉の状態 | 少し枯れる(黄色) | 完全に枯れる(茶色) |
耐寒性はクラピアの方が高いのに、地上部の葉っぱはクラピアの方がダイカンドラよりも枯れてしまうのは面白い結果ですね。
▽もし、クラピアに興味がある方はコチラの記事も参考にどうぞ
まとめ
冬越しについては、関東以南の暖かい地域ならダイカンドラを育てることは可能です。
- -1℃以上なら枯れない
- -1℃以下で地上部が枯れる
- -6℃以下で完全に枯れる
ダイカンドラは常緑なので、暖かい地域なら1年を通して青々とした葉っぱをキープ出来るのもうれしいポイントですね。
皆さんの、グランドカバー選びの参考になれば幸いです。
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じゃ、またね~!
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