クラピアを初めて植える方に、「植える時期」や「植え方」についてのポイントを、わかりやすくイメージ出来るように写真付きで解説します。
“クラピア栽培歴6年”の経験と、植え付け当時の実体験をもとに“コツ”なども一緒に紹介するので、ぜひご参考下さい。
クラピアの植え方
まず始めに考えなければいけないのが、クラピアを「いつ植えるか?」です。
クラピアの一般的な植え付け時期は「4月~9月」です。ただし、九州や沖縄など温暖な地域は年間を通して植え付けることが可能です。
クラピアの生長には「平均15℃以上」の気温が必要となるため、ご自身のお住いの環境に合わせて植え付け時期を決めるとよいでしょう。
「15℃以下」だと植えても広がらず、最悪の場合「乾燥」や「寒さ」で根が枯れてしまう恐れもあるので注意してください。
植え付け時期
植え付け時期のポイントは下記の通りです。
枯れるリスクもあるのに、わざわざ「10月~3月」に植え付けるメリットはないように感じます…。
オススメは?
クラピアの植え付け時期は、「6月・7月」に植え付けるのが最適と先ほど紹介しましたが、その中でも更にオススメな時期は、“梅雨の時期”です。
クラピアを植え付けた後は、乾燥させないために2週間水やりをしなければならないのですが、梅雨の時期に植えておけば水やりの手間を省くことが出来ます。
なので、天気予報をチェックしながら植え付けるタイミングを見計らってみてくださいね。
植え付けの準備
植え付ける時期が決まったら、次にクラピア植え付ける土壌いの準備をしておきましょう。
クラピアが被覆してからではなかなか土壌改良も出来ないので、植える前にしっかりと行うことがポイントです!
クラピアをキレイに被覆させるために、この下準備をしっかりやっておけば、後々の手間の削減にもつながります。
土壌の準備で行う作業は以下の通りです。
除草
雑草が生えている場合は、クラピアを植える前に“必ず”除草をして下さい。
雑草が生えたままだと、クラピアがうまく育たなくなったり、最悪の場合枯れる原因にもなります。
除草のやり方
除草のやり方は大きく分けて“2つ”あります。
人力でやる場合は、草刈り機で行うのが一番手っ取り早いですが、出来れば雑草の根を取り除いた方がいいので、大変ですが地道に草むしりをすることが一番です(その際に小石なども取り除くと良いでしょう。)
人力が大変な場合は、根まで枯らせてくれる「除草剤」を使うことをオススメします。その場合は地面に残留しないタイプのものを使用するようにしてください。
土壌改良
除草が終わったら、植える場所の土を耕します。土が固いとクラピアの根が伸びにくくなり、根付きも悪くなってしまうので必ず行いましょう。
植物にとって大切な「土壌」。クラピアも例外ではなく、土の構造や土壌の状態によって大きく影響を受けます。
クラピアが被覆してからでは、耕すことも土を入れ替えることも出来ません!
そのため、クラピアを植える前にできるだけ最適な土壌環境を作っておくことが必要です。
水はけや通気性の良い土壌
クラピアは「水はけ」や「通気性」のよい土壌を好みます。
「水たまり」ができやすい場所や、「ジメジメした場所」では、クラピアはうまく成長できず、最悪は枯れてしまいます。
また水はけ不良は、「病気」の発生リスクを高めたり、「イシクラゲやコケ」などが群生したり、さまざまな問題が生じやすくなります。
こういった不具合を防ぐためにも、クラピアを植え付ける前に出来るだけ水はけの改善をしておくことが重要になります。
実は私の庭も、水はけの悪い土壌でした..。
「白絹病」にかかったり、「イシクラゲ」の発生に悩まされたりと色々苦労してきました。
上の写真は自宅の庭に「イシクラゲ」が発生していた時の写真です。
今でも、もっとしっかり土壌改善してから植えていおけばと後悔している程です。
そんな理由から、できるだけクラピアを植え付ける前に土壌の改善をしておくことをお勧めします。
クラピアが好む土壌環境を作るには?
まずは、表層20~30センチ程度を耕してから、次の資材を土壌に混ぜ込みます。
- 川砂
- 堆肥
上記の2つの資材を使い、土壌改善を行います。
川砂
川砂を混ぜる割合は、元の土の状況に応じて変わってきますが、「水たまりが出来て水はけが悪い」と感じる場合は、3割ぐらい川砂を投入しておくと良いでしょう。
堆肥
堆肥は土壌改良には欠かせない資材です。
理想の土壌構造と言われる“団粒化”を促す作用や、土壌の保肥力を高める効果、化成肥料では補いきれない微量葉素を供給する作用などがあります。
最近では必要な資材をあらかじめ混合してある、芝生の床土を造成するための資材もあります。
「クラピア用の堆肥」は残念ながら売っていませんが、お手軽に土壌改良する場合は、こういった「芝生用」の資材でもかまわないので、適量混ぜ合わせておくと良いでしょう。
土壌改良はどこまでやるべき?
ここまで土壌改良の方法を解説してきましたが、どこまでやっておくべきなのでしょうか?
私の庭を例に挙げると、多少水はけが悪いからといってがクラピアが育たないわけではありません。日当たりと風通しが良好な場所であれば、多少水はけが悪くても育つことは育ちます。
ただし言える事は、水はけが良くて問題が出ることはほとんどありませんが、水はけが悪くて生じるリスクは多いということです。
これを前提に「コスト」や「労力」との兼ね合いで検討してみてください。
クラピアの植え付け
さて、土壌の準備が整ったらいよいよ植え付け作業を行います。クラピアの植え方で押さえておきたいポイントは“2つ”あります。
一つずつ解説します。
植える間隔
クラピアの植える間隔は、1㎡あたり「4苗」が必要になります。あくまで「4苗」とは推奨値なので、それ以上でもそれ以下でも構いません。
苗の数を減らせばコストは下がりますが被覆するのに時間がかかってしまいます。逆に苗の数を増やせばコストは上がりますが被覆する時間を短縮する事ができます。
私の場合、コストを抑えるため1㎡当たり「2苗」くらいで植え付けたため、被覆にかなり時間がかかってしまいましたが、最終的にはちゃんと全面被覆することができました。
1年以上かかったでぇ…。
植え方
それでは、ようやく準備が整ったところで、クラピアの植え方について解説していきます。
穴を掘る
まずは、クラピアを植えるための穴を掘ります。
クラピアのポット苗の大きさは「9cm」なのでそれよりも少し大きな穴を掘ります。
肥料を入れる
肥料は「マグァンプK」または「有機一発肥料」が推奨されています。
肥料を穴に投入したら土と軽く混ぜ合わせ、根と肥料が直接触れないようにします。
※直接触れると、肥料ヤケすることがあります。
クラピアを穴に入れる
クラピアを穴に入れる時に気を付けるポイントは、『3つ」あります。
『1つ目』は、クラピアの苗が地面から5mmほど低くなるようにやや深めに植えつけることです。理由としては、高植えだと苗が乾燥して枯死しやすくなってしまうからです。
『2つ目』は、穴とクラピアの間の隙間をしっかり埋めてよく密着させることです。これはクラピアの根が土から水分を吸収できるようにするためです。
『3つ目』は、植えた後のクラピアをしっかり踏みつけてあげることです。クラピアを踏む目的は、クラピアの根と土の隙間を無くし根付きを良くする為です。
水やり
最後にたっぷり水やりをしてあげます。
クラピアは根が下方向に伸びる特性があるため、地中深くまで水分を浸透させる必要があります。
こうすることで表面だけでなく、地中深くまで水が浸透していき、苗の周りの土中水分が十分確保されます。
植え付けてからこの水やりを2週間続けます。水やりの頻度は土が乾いたら(週に2~3回)行います。
ただし、水のやり過ぎはストレスとなり、根腐れを起こす場合があるので注意して下さい。
まとめ
以上が、クラピアの植え方の紹介になります。
最後に重要ポイントをまとめておきます。
6年前の「ズボラ」で「めんどくさがり屋」の私でもなんとか植え付けには成功したので、安心してみなさんもチャレンジしてみてくださいね。
それでは、ハッピーなクラピア生活をぜひ~!!
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