
素人ファーマーの私が挑戦した「にんにく栽培」。
肥料も農薬も使わない自然農法で、ほったらかしでもそれなりに育つオススメ野菜でした。
発芽から収穫、副産物の「にんにくの芽」、さらには憧れの「ガーリックブレイド」まで、一連の記録と栽培ポイントをまとめます。
にんにく栽培の基本カレンダー
にんにくは植え付けから収穫まで約8か月~9か月かかる長期栽培の野菜です。目安としては次のような流れになります。
- 10月~11月:植え付け(種にんにくを分けて植える)
- 12月~3月:冬越し(ほったらかしでOK。寒さでじっくり育つ)
- 4月~5月:にんにくの芽の収穫
- 5月下旬~6月:本収穫(葉が2/3ほど枯れたら)
- 7月以降:乾燥・保存、ガーリックブレイド作成
畝作りからスタート
野菜づくりはまず畝づくりから。
正直、細かいことは気にせず“なんとなく”で畝を立てました。自然農なので無肥料・無農薬。
ポイントは、生えていた雑草を刈って畝の上に敷き詰める「草マルチ」。これが自然に分解して肥料代わりになってくれます。
実験的にビニールマルチも使いましたが、強風で飛ばされてしまいました。

地域によっては風対策が必須ですね。
発芽率は驚くほど高い!
にんにくはほぼ10割近く発芽。
水やりなど一切せず“ほったらかし”だったにもかかわらず、しっかり芽を出してくれました。
初心者でも失敗しにくい野菜だと実感しました。
生育の様子
その後も肥料は与えず完全放任。追肥をしなかったため、大きさにはバラつきが出ましたが、家庭で食べる分には十分です。
ただし課題もありました。地域の風が強く、葉が倒れてしまった株はうまく育たず…。次回はライ麦など背の高い緑肥を植えて、防風対策を取り入れたいと思います。
思わぬ副産物「にんにくの芽」
5月に入ると、茎の先から“花芽”がニュッと伸びてきます。

これが「にんにくの芽」で、スーパーでよく見かける食材です。
- 摘み取りのタイミングは「外葉と同じ高さになったとき」
- 早すぎると球が分かれ、遅すぎると花芽に栄養を取られる
私は少し収穫が遅れましたが、手でポキッと簡単に折れました。
夕飯には【豚バラとにんにくの芽のスタミナ炒め】を追加。思いがけず国産・無農薬のにんにくの芽を食べられて、家族からも好評でした。
本収穫のタイミング
にんにくの収穫期は 5月下旬~6月。
葉が全体の2/3ほど枯れたら収穫適期です。

私の畑では5月中旬には葉が枯れ始め、早生タイプだったようで少し早めに収穫しました。
結果は、発芽したうち約3分の2が収穫成功。

大きさは大小さまざまでしたが、初挑戦としては満足。
この土地で育ったにんにくを次の種にすれば、さらに強い株に進化していくはずです。
収穫後の楽しみ「ガーリックブレイド」
収穫したにんにくをただ保存するだけではもったいない!
憧れの「ガーリックブレイド」に挑戦しました。

YouTubeの【ちょこっと自然農】かーびーさんの動画を参考に編んでみると、初めてでもそれなりに様になりました。吊るして乾燥保存ができ、インテリアとしても映えるのでおすすめです。
にんにくの保存方法
せっかく収穫したにんにく、長く楽しむには保存がポイント。
- 吊るして陰干し:ガーリックブレイドにして風通しのよい場所へ
- ネットに入れて吊るす:シンプルで省スペース
- 冷蔵保存:新聞紙に包んで野菜室へ(湿気に注意)
- 冷凍保存:皮をむいて丸ごと冷凍、または刻んで保存袋に
常温での保存は、梅雨時期の湿気に注意が必要です。長期保存したいなら冷凍が安心ですね。
種にんにくの選び方
翌年も育てるなら「種にんにく」を残しておきましょう。
- 大きめで傷のないものを選ぶ
- カビや病気の跡がないものを選ぶ
- 小さいにんにくは食用、大きいものは種用にまわす
自家採種を繰り返すことで、その土地に合った“強いにんにく”が育っていきます。これぞ自然農の醍醐味です。
まとめ
- にんにくは初心者でも発芽率が高く、ほったらかしでも育つ
- 副産物「にんにくの芽」も楽しめる
- 収穫後はガーリックブレイドや冷凍保存で長期活用できる
- 自家採種で土地に合ったにんにくが育ち、持続可能な栽培へ
にんにくは栽培期間が長い分、収穫の喜びもひとしお。
自然農でのんびり育てながら、芽も球も丸ごと楽しめるのが魅力です。
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