「ダイカンドラ」と「クラピア」どっちがグランドカバーにオススメ!?

考える人
考える人

「ダイカンドラ」と「クラピア」の、どちらをグランドカバーにするべきか…?

そんな事を“考える人”に、両方を実際に育てている私が、「ダイカンドラ」と「クラピア」のそれぞれの魅力と特徴について詳しくお伝えします。

どちらがあなたのニーズに最も適しているか、ぜひ参考にしてください。

自己紹介

・クラピア栽培歴···7年

・ダイカンドラ栽培歴···2年

・基本ぐうたら人間です…。

今回は、「ダイカンドラ」と「クラピア」の特徴を“5つ”に分けて、それぞれを比較していきたいと思います。

  • 日当たり
  • 踏圧
  • 値段
  • タネが出来るか
  • 性質

上記の“5つ”について、実際に育てた経験をもとに、1つずつ詳しく解説していきます。

グランドカバーを植える予定地が“日向”なら「クラピア」、“日陰”なら「ダイカンドラ」がオススメです!

「クラピア」は、日光が当たる場所を好みます。とても乾燥に強く、何日間も猛暑が続いた時ですら、芝生は枯れてしまったのに対し、クラピアは枯れずに青々としていた程です。

枯れた芝生と枯れないクラピア
枯れた芝生の中で青々としているクラピア

なので、植える場所が日向なら「クラピア」がオススメです。

逆にクラピアを日陰に植えてしまうと、ヒョロヒョロと上に向かって伸びてしまう「徒長」という現象が起きてしまいます。

徒長したクラピア
徒長しているクラピア

写真は、庭に植えてある「ソテツ」の周りに生えているクラピアの様子です。

「ソテツ」は葉っぱがとても大きく、ソテツの周りは日陰になりやすくなってしまいます。すると、写真を見て分かる通り、クラピアが上に向かって伸びてしまっています。

このように“徒長”してしまっては、残念ながらグランドカバーとしての効果が薄れてしまうため、日陰での栽培は適していないと言えるでしょう。

なので、クラピアを植えるなら絶対に“日向”の方が向いています。

逆に、ダイカンドラ(緑葉のミクランサ種)は乾燥に弱く、ジメジメした場所を好むので、日陰に植えるならダイカンドラの方が向いています。(日向でも育たないわけではない)

ダイカンドラの種類

ミクランサ種···緑葉、乾燥に弱い

アルゲンテア種···銀葉、乾燥に強い

今回紹介しているダイカンドラは、私の自宅にも植えてある葉っぱの色が緑色をした「ミクランサ種」の方です。

ミクランサ種のダイカンドラ
自宅に植えてあるミクランサ種のダイカンドラ

グランドカバー植物は、ほとんどが日向を好むモノが多いので、“日陰”でも問題なく育つミクランサ種の「ダイカンドラ」はかなり重宝します。

クラピアは最低でも1日に“3時間”の日照時間が必要です。もしも植え付け予定地が3時間以下しか太陽が当たらないなら「ダイカンドラ」の一択ですね。

よく歩く場所なら「クラピア」、あまり歩かない場所なら「ダイカンドラ」の方がオススメです!

クラピアは踏圧にはかなり強く、踏めば踏むほどより密に育つので、よく歩く場所の方が向いています。

ある程度の“クッション性”もあるので、「クラピア」の上を裸足で歩くととても気持ちがいいです。

クラピアのアップ写真
自宅のクラピアのアップ写真

なので、人がよく通る場所などにはクラピアがオススメです。

ダイカンドラは、よく踏圧に強いと言われていますが、ぶっちゃけそこまで強いと感じたことはありません。葉っぱと茎はとても柔らかく、とにかく踏むのがかわいそうになるくらいです。

“クッション性”はほとんどなく、土の上を歩いているのと同じような感覚です。

もしダイカンドラの上を歩くようなら、“飛び石”などを設置することをオススメします。

多少のお金がかかってもいいなら「クラピア」、お金をかけたくないなら「ダイカンドラ」がオススメです!

クラピアは「タネ」からではなく「苗」から育てます。

1苗「550円」で、1㎡あたり4苗が必要となるので、1㎡で「2,200円」もかかります。

ただし、被覆に時間はかかってしまいますが、私のように植える苗を減らすなどして初期費用を下げることも可能です。

クラピアの成長記録はコチラ↓↓

クラピアの成長記録【植えつけ~被覆】メリット・デメリットの紹介【グランドカバー】


ダイカンドラは「タネ」から育てますが、1㎡あたり“約300円”と、クラピアと比べてもかなり安いです。

種の容量別の値段

容量20ml100ml1,000ml
値段330円2086円6,864円
蒔ける面積約1㎡約6.6㎡約66㎡
1㎡/円約330円約316円約104円
Amazon調べ

発芽率も良く、ダイカンドラはかなりコスパに優れている商品と言えるでしょう。


種が出来ないのが「クラピア」で、種が出来るのが「ダイカンドラ」です。

クラピアは回りに種が飛び散って制御不能になることはありません。

ただし、クラピアは繁殖力がすごいため、放っておくとランナーがドンドン伸びていってしまうので、そこは注意が必要です。

砂利の上に伸びるクラピア

写真は、砂利の上にも伸びてきてしまったクラピアの様子です。土でもないのにこの繁殖力は、“メリット”でもあり“驚異”でもあります。

種が出来るということは、たくさん増やすことが出来てメリットに感じるかもしれませんが、実は“デメリット”にもなります。

出来た種が風や雨などで運ばれてしまうため、自分の意図とは違う場所から勝手に生えてくる場合があり“管理が難しい”ということになります。

自宅の範囲内だったらまだしも、隣家にまで迷惑をかけてしまう可能性もあるので注意が必要です。

常緑じゃないのが「クラピア」で、常緑なのが「ダイカンドラ」で、す。

常緑

植物の葉が一年中落葉しないで緑色をしていること。

クラピアは常緑ではなく、寒くなると葉っぱが紅葉して地上部は枯れてしまいます。ただし、根は生きているので、寒い地域であってもまた温かくなればちゃんと芽吹いてくれます。

枯れたクラピア
枯れたクラピア

写真は寒くなり地上部が枯れたクラピアの様子です。

クラピアは、枯れてしまうと見た目が良くないのが残念ですね…。

ダイカンドラは常緑なのですが、関東より北側だと寒さで紅葉し、最悪は枯れてしまう恐れもあります。東北の寒さが厳しい地域では、根まで枯れてしまうため、植える地域によっては育たない場合もあります。

紅葉したダイカンドラ
紅葉したダイカンドラ

写真は、自宅に植えてある冬のダイカンドラの様子です(住んでる地域は千葉県です)

ダイカンドラは、分類上では常緑とされていますが、寒ければ写真のように紅葉します…。

それって常緑って言うんかな…?

最後に、「ダイカンドラ」と「クラピア」の特徴をまとめます。

 【ダイカンドラ】【クラピア】
【日当たり】日陰でもOK 日向のみ
【踏圧】歩かない方がいい歩いた方がいい
【値段】安い高い
【種】出来る出来ない
【性質】常緑常緑ではない
【ダイカンドラ】と【クラピア】の特徴の早見表

上記の表を参考に、「自分にはどちらが向いているのか?」「植える場所によってどちらにした方がいいのか?」の2つをイメージしながら自分に合ったグランドカバーを選んでみてください。

例えば、枕木などの間に植えるとしたら、「クラピア」だと枕木の上までランナーを伸ばしてしまうので、「ダイカンドラ」の方がオススメだったりとか。

ちなみに私は、日当たりがいい南側の庭に「クラピア」を植えていて、家の裏側の日当たりが悪い北側には「ダイカンドラ」を植えています。

南側のクラピアの庭
南側のクラピア
北側に植えたダイカンドラ
北側のダイカンドラ

今のところ、どちらもいい感じに育っています。

ぐうたら人間の経験が、少しでも皆さんのグランドカバー選びの参考になれば幸いです。

▽クラピアの購入をお考えなら、こちらの記事を参考にしてみてください

クラピアの販売店を徹底比較!オススメの販売店を紹介!

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