梅雨の長い雨が終わると、庭のいたる所にイシクラゲが蔓延していました。それはまるで、「クラピア」と「イシクラゲ」のどちらがグランドカバーなのかわからなくなる程でした。
このまま放置すると、イシクラゲが完全にグランドカバーとして完成してしまうのではないかと心配になり、早急に対策を講じることにしました。
イシクラゲとは?
イシクラゲは藻類の一種です。乾燥時にはカサカサとした見た目で目立ちませんが、雨が降ると膨張し、ブヨブヨとした質感になります。
日本全国どこにでも見られ、水はけの悪い半日陰の場所を特に好みます。昔は食用にされることもあったとされていますが、現在ではほとんど食べられることはありません。
乾燥時
水を含んだ状態
日本全国どこにでも見られ、水はけの悪い半日陰の場所を特に好みます。
昔は食用にされることもあったとされていますが、現在ではほとんど食べられることはありません。
食べられるんかい…。
イシクラゲの発生原因
イシクラゲが発生する主な原因は以下の3つです。
- 水はけが悪い
- 土壌がアルカリ性
- 土壌の栄養が少ない
これらの条件が揃うと、イシクラゲは1年中どの季節でも発生する可能性があります。イシクラゲの胞子は適した環境に定着しやすく、一度繁殖するとその勢力はなかなか抑えられません。
イシクラゲの除去方法
それでは早速イシクラゲを駆除する方法を見て行きましょう。今回紹介する除去方法は以下の2つです。
- 薬剤の使用
- 手作業での除去(熊手の使用)
※根本的に解決するなら水はけをよくする土壌改良を行う必要がありますが、それをするにはかなりの労力が必要なので今回は簡易的な除去方法だけを行います。
薬剤の使用
イシクラゲの除去には一般的に薬剤が使用されます。
実はイシクラゲは非常に寿命が長く、研究によると「100年」も生きることができるとのことです。そのため、早めの対処が求められます。薬剤を使えば効率よく除去することができ、イシクラゲの広がりを防ぐことができます。
手作業での除去(熊手の使用)
私の家庭には小さい子供がいるため、薬剤の使用を避けたかったので熊手を使ってイシクラゲを除去する方法を選びました。
初めは手で地道に取っていたのですが、時間がかかる上に手が非常に臭くなるという問題が発生しました。熊手を使えば、少しガリガリとするだけで大量のイシクラゲを短時間で取り除くことができます。
嬉しいことに、クラピアは根を深く張っているため、熊手で軽くかいても傷つくことがなく安全です。
イシクラゲ除去後のクラピアの様子
イシクラゲを除去した場所はしばらくスカスカの状態になりますが、クラピアは成長が早いため、短期間で元の状態に戻ります。
薬剤を使わずに手作業で除去する場合、一度にすべてのイシクラゲを取りきることは難しいですが、それでも十分な成果が得られます。「100点」を目指さずに、「80点」で満足しましょう。
80点でええんやで~。
今回の作業で様子を見ながら、もし再度イシクラゲが増えてくるようであれば、薬剤の使用も検討します。
この作業を行う際には、必ず手袋を使用してください。素手でイシクラゲを触ると、手が泥臭くなり、石鹸で洗っても匂いが簡単には取れないからです。
まとめ
クラピアとイシクラゲの戦いは根気が必要ですが、適切なお手入れと適度な対策を講ずることで、美しい庭を保つことが可能です。まずは、水はけを良くするための土壌改良や、必要に応じた薬剤の使用を検討し、イシクラゲの発生を未然に防ぎましょう。
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