
クラピアは手間が少なく、見た目もやさしいグランドカバー植物として人気があります。
しかし実際に育ててみると、「なぜか広がらない」「枯れてきた」という声も少なくありません。
私もクラピアを7年育てる中で、思うように成長しない時期がありました。
原因をひとつずつ探っていくうちに見えてきたのは、「土・日当たり・栄養」の3つの要素。
この記事では、クラピアが育たない原因とその正しい対処法を、実体験をもとに解説します。
初心者の方でも今日からできる方法ばかりなので、ぜひチェックしてみてください。
クラピアが育たない主な原因は3つ
クラピアが元気をなくすとき、多くの場合は以下の3つが関係しています。
| 原因 | 症状の特徴 | 対処の方向性 |
|---|---|---|
| ① 栄養不足 | 葉が黄ばむ・広がりが遅い | 追肥で栄養補給 |
| ② 日照不足 | 全体がひょろ長くなる | 植え替え・剪定 |
| ③ 水はけの悪さ | 雨後にぬかるみ・部分的に枯れる | 土壌改良・通気改善 |
それぞれの原因を、順番に見ていきましょう。
① 栄養不足|葉が黄ばんで広がらないときは追肥を

クラピアはもともと丈夫で肥料をあまり必要としません。
しかし、植えて5年目以降になると、土の栄養が減って生育が鈍ることがあります。
✔ 症状のサイン
- 新芽が少ない
- 葉が黄色や赤茶に変色
- 成長が止まり、ランナーが伸びない
✔ 対処法
肥料を一度リセットする気持ちで、有機一発(または緩効性肥料)を株元に少量まきます。
とくに春(4月〜5月)と秋(9月頃)に与えるのが効果的です。
肥料の与えすぎはNG!
肥料過多になると逆に根を傷めることも。様子を見ながら控えめに。
② 日照不足|半日陰や北側では広がりにくい

クラピアは「日光を好む植物」です。
最低でも1日6時間以上の日照がないと、しっかり根を張れません。
✔ 症状のサイン
- 北側の壁際・木の下だけ伸びない
- 茎が細く、葉が大きめになる
- 全体にスカスカした印象
✔ 対処法
部分的な日照不足なら、剪定で風通しを良くし、光を通す工夫が有効です。
どうしても影が避けられない場合は、
思い切って日当たりの良い場所に一部を植え替えるのもおすすめです。
クラピアは「日なた向きの植物」です。
日陰部分はあきらめて、他のグランドカバー(ダイカンドラなど)と使い分けるのも◎。
③ 水はけの悪さ|根腐れを起こして育たない

クラピアが育たない原因として、意外と多いのが「水はけの悪さ」。
雨のあとに水たまりができる場所では、根が酸欠状態になり、クラピアの成長が止まります。
✔ チェック方法
- 雨のあと、30分以上水が引かない
- キノコが生えやすい
- 一部だけ枯れたり、葉色がくすむ
✔ 対処法(簡易版)
- 表面に川砂や軽石を薄くまく
- フォークやスパイクで軽く穴を開け、空気の通り道をつくる
- 雨の通り道を作るように軽く傾斜をつける
詳しい改善方法はこちらの記事で紹介しています
👉 クラピアが育たない原因は“水はけ”?7年育てて気づいた土づくりの重要性
それでも育たないときは「根の環境」を見直そう
クラピアは、見た目よりも根の状態が生育を左右する植物です。
表面が緑でも、下の根が傷んでいると成長しません。
もし「肥料も、日照も、水はけも問題なさそう…」という場合は、一度クラピアを一部掘り起こして、根の張り具合や土の硬さを確認してみてください。
- 根が白く短い → 栄養不足
- 根が黒く柔らかい → 水はけ悪化
- 根がほとんどない → コガネムシ被害の可能性
根の環境が悪ければ、部分的にでも土壌改良をしてリフレッシュしてあげましょう。
まとめ|原因を切り分けて、少しずつ改善しよう
クラピアが育たないときは、あせって全部を直そうとせず、「どこに原因があるのか?」を一つずつ探ることが大切です。
| チェック項目 | 改善策の方向性 |
|---|---|
| 葉の黄ばみ | 肥料を少量追加 |
| 茎が細い・スカスカ | 日照の確保 |
| 一部が枯れる・濡れている | 水はけ改善 |
しっかり原因を見極めれば、クラピアはまた元気を取り戻します。
根気よくケアを続けて、青々としたクラピアの絨毯を取り戻しましょう!

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